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F1ニュース

投稿日: 2011.09.28 00:00
更新日: 2018.02.16 05:02

F1韓国GPの組織委員長を業務上背任の容疑で告発


 F1韓国GPの大会組織委員長であるパク・ジュンヨン全羅南道知事が26日、初開催の2010年大会を巡り、業務上背任などの容疑で告発されたことが分かった。

 韓国の日刊紙「ハンギョレ」によれば、F1対策委員会はこの日、パク氏とレースプロモーターであるKAVO(韓国オートバレー・オペレーション)の前代表チャン・ヨンジュのほか、常任理事や前の支援本部長など計7人をF1開催に関する業務上背任などの疑いでソウル中央地検に告発した。

 同紙によれば、昨年の韓国GPは、当時の予算が1000億ウォン(約66億円)だった全羅南道では(F1開催が)厳しい状況だったにも関わらず強行的に開催され、結果として962億ウォン(約63億円)の赤字を出したと、F1対策委員会が主張しているという。

 彼らは監査院の調査により、特に事業推進の根拠となった事前妥当性研究サービスが意図的に収入を膨らませることで支出を漏らすなど、客観性が欠如していたことが浮き彫りになったと述べ、70億ウォン(約4億6千万円)の黒字予測が逆に多額の赤字につながったとしている。対策委員会はこのままF1開催を継続した場合、2016年の全羅南道の財政負担は総額で1兆1000億ウォン(約721億円)に達するだろうと述べている。

 さらに、サーキット建設でも、土木工事の請負率が調達庁の78%より高い87%から127%に達する請負率だったため、建設費が2294億ウォン(約150億円)から5073億ウォン(約333億円)に増加したとみている。

 対策委員会の関係者は「開催すれば赤字になること、そして特定企業に利益がもたらされることを知っていながら開催を強行した。赤字を出したことに対し責任を問うために告発した」とコメントした。

 なお、KAVOは今年始めにチャン・ヨンジュを解任している。


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