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F1ニュース

投稿日: 2012.03.16 00:00
更新日: 2018.02.16 07:53

FIA、ステップドノーズ回避に失敗していた


 FIAは不評のステップドノーズを来季F1からは排除する意向を改めて示した。昨年の時点で今季F1マシンが醜い外観になりうることについて議論はなされていたが、対策を講じることができなかったということだ。

 今季のレギュレーションによって、ノーズの高さを下げなければならないものの、シャシーの高さが保たれることにより、ほとんどの今年のF1マシンはノーズに段差がつけられており、ファンからも関係者からも、デザインが醜いとの批判がなされている。

 2011年末に、今季マシンが美しくなくなる可能性について話し合われ、段差を隠すためのカバー装着を義務付けるとの案も出たという。
 しかしそれには規則変更が必要となり、シーズン開幕が近づいていたため、規則変更には全チームの支持が必要だったが、それを得ることができなかった。

 しかし2013年まではまだ時間があり、来年の規則変更にはまだ全チームの合意は必要とはされない。FIAのテクニカル部門のボス、チャーリー・ホワイティングは、この問題を再度議題に上げたいと述べた。

「これについては必ず検討する」とホワイティングはオーストラリアGP直前に語っている。
「2014年には規則は完全に新しくなり、ノーズがさらに非常に低くなる。そのため、2014年にはこの問題はなくなると思う」
「だが次回のテクニカル・ワーキンググループにおいて(2013年に関して)問題を取り上げるつもりだ。もっと美しいマシンが見たいと誰もが思っているはずだ」

 昨年の時点で、今年のノーズがどういうデザインになるか皆が本当に理解していれば、もう少し深刻に変更することを考えただろうと、ホワイティングは述べている。
「その時点では、マシンをデザインしている非常に少数のデザイナー以外は、マシンがどういう外観になるのか誰も分かっていなかったと思う。段差が設けられるかもしれないという指摘はなされていたが、正直言って、それに関して大きな関心を寄せることが重要だとは思えなかった」
「なんとかしたいと思っている。その時にはすでに皆が今のマシンに慣れてしまっているだろうが」