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F1ニュース

投稿日: 2010.04.13 00:00
更新日: 2018.02.15 19:21

FIAとブリアトーレ&シモンズが和解。2013年以降のF1復帰が可能に


“シンガポールゲート”に関し、FIAが元ルノーのフラビオ・ブリアトーレとパット・シモンズのふたりと和解し、上訴を取り下げたことを発表した。ふたりは謝罪を行い、FIAは2013年からの彼らのF1復帰を許可した。

 昨年ブリアトーレとシモンズは、2008年シンガポールGPでの故意のクラッシュ事件に関与したとして、FIAから関連イベントへの関与を禁止する処分を下された。その後、ふたりはこれを不服としてパリの大審裁判所において異議を申し立て、処分取り消しを勝ち取った。この裁定を受け、FIAは上訴の手続きを進めていた。しかしFIAは12日、声明を発表、FIAと上記ふたりが合意に達し、FIAが上訴を取り下げることを明らかにした。
 ブリアトーレとシモンズは謝罪を行い、2012年末まではF1において運営上の仕事をすることが禁止され、FIA関連の他のレースに関しても2011年末まではこれが許されないが、その後の復帰は可能になった。FIAは現在進行していた上訴を取り下げることに同意した。

「(ブリアトーレとシモンズの)代理人とFIAの代理人が協議した結果、フラビオ・ブリアトーレ氏およびパット・シモンズ氏はそれぞれ、FIA会長に対して、訴訟の即時取り下げを視野に入れた和解案を提示した」とFIAの声明には記されている。
「各人は――フラビオ・ブリアトーレ氏に関してはルノーF1の“チームプリンシパル”として――2008年グランプリ・オブ・シンガポールでドライバーのネルソン・ピケJrが関与した故意のクラッシュの責任の一端を担うことを認め、遺憾の意を示し、FIAに対して謝罪を表明した」
「彼らは2012年12月31日まではF1においていかなる運営上の役割につくことも控えること、FIAカレンダーに登録された他のすべての競技においても2011年スポーツシーズン末までは同様に控えることを約束した」
「彼らは2010年1月5日の判決によって発生するすべての広報活動および金銭的措置、ならびに本件に関するFIAに対するさらなる訴訟を放棄した」
「それと引き換えに、彼らはFIAに対し、現在進行中の訴訟手続きを放棄するよう求め、FIAはWMSCが2009年9月21日に行った決定に対する批判の妥当性を認めはしないものの、本件に関して彼らに対し新たな訴訟を起こす権利は放棄することも求めた」
「2010年1月5日の判決は、WMSCが2009年9月21日に行った決定の本質を扱わず、形式のみしか考慮されておらず、フラビオ・ブリアトーレ氏とパット・シモンズ氏によるすべての要求の保証と放棄は、WMSCが求めているものと一致しているため、FIA会長はこれら法的論争を永続化させないことがFIAの最大の利益であると考えた。法的論争はメディアに大きく取り上げられ、その結果とは関係なく、FIAとモータースポーツのイメージに非常に大きな害を及ぼす。したがって、今回の和解を受け入れることで、本件を終わらせることがFIAの最大の利益であると考えた」


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