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F1ニュース

投稿日: 2013.05.10 00:00
更新日: 2018.02.16 15:57

FP2はレッドブルが本領発揮、食らいつくアロンソ


 F1第5戦スペインGPのフリー走行2回目が現地時間14時(日本時間21時)より行われ、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークした。

 バルセロナでは珍しいウェットコンディションでの幕開けとなったスペインGPだが、FP2が開始される14時までには完全なドライコンディションへと回復。セッションスタート時の気温は20度、路面温度は34度まで上昇し、FP1での走行分を取り戻すかのように各チーム序盤から積極的に周回を重ねる展開となった。

 FP1ではマシン表面の空気の流れを可視化するための塗料“フロービズ”や、空気の流速を計測する“ピトー管”を装着して走行するマシンも多く見られたが、このセッションではマシン本来の姿で走行。自らの速さを確かめるように前半から続々とタイムが更新されていく。

 まずは、ハードタイヤや金曜日限定で追加供給されたプロトタイプタイヤ計測が行われるが、開始30分が経過する頃には上位勢も含め多くのマシンがミディアムタイヤを装着しての走行へと移っていった。FP1では下位に沈んだレッドブル勢も、序盤から上位に名を連ね、マーク・ウエーバーが開始40分を前に1分22秒台に入れると、チームメイトのベッテルが1分22秒808のタイムを出してトップに立った。直後に計測に入ったフェルナンド・アロンソは、ベッテルのタイムにわずかに及ばなかったものの、レッドブル勢の間に割って入った。

 その後は、各チームともセッション終了までたっぷりとロングランのプログラムにあて、最終的にはほとんどのマシンが30周以上を走行。中盤からはタイムシートに大きな変動はなく、ベッテルの記録した1分22秒808がこのセッションのトップタイムとなった。2番手にはアロンソがつけ、3番手にウエーバー、以下、キミ・ライコネン、フェリペ・マッサと続いている。

 この週末に大幅なアップグレードを持ち込んだマクラーレンは、2台ともが30周以上の周回を重ねるも、ジェンソン・バトンが12番手、セルジオ・ペレスが13番手と、初日を終えた時点ではタイム的な向上は果たせていない。

 開幕から存在感を見せつけているフォース・インディアは、エイドリアン・スーティルが8番手、ポール・ディ・レスタも10番手と順調な仕上がりを見せている。ただ、セッション残り20分を切ったタイミングで、ロングラン中のディ・レスタに、左リヤタイヤのトレッドが突如剥離するというトラブルが発生。コース脇へのストップを余儀なくされてしまった。
 これに似た症状は、マレーシアGPのFP3でルイス・ハミルトンにも発生している。