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投稿日: 2013.11.05 00:00
更新日: 2018.02.23 14:48

GP2のタイトル争いは“ラッキー”な結末


 2013年のGP2シリーズは、レーシング・エンジニアリングのファビオ・ライマーがチャンピオンに輝いた。

 F1アブダビGPと併催された今季最終ラウンドのヤス・マリーナ。ランキング首位のライマーと7ポイント差の2位につけるサム・バード(ロシアン・タイム)による実質一騎打ちのタイトル争いに注目が集まったファイナルは、“ラッキー”なかたちで結末を迎えた。

 逆転を狙うバードがフロントロウ2番グリッドに並び、その背後、2列目4番グリッドにライマーが並んだ土曜のレース1。
 しかしこのスタートでバードを不運が襲う。レッドシグナルが消える瞬間、片手をあげた彼のマシンはクラッチトラブルでエンジンがストール。それでもレースはスタートがきられ、バードの横を次々と後方のマシンがすり抜けていった。

 ピットで再スタートを果たしたバードは、オープニングラップのクラッシュでラップダウンこそ免れたが、最後尾からの追い上げでは10位1ポイントを手にするのが精一杯。対照的に、上位でレースを進めたライマーは4位でチェッカーを受け、日曜のレース2を待たずしてタイトル争いを制することになった。

「サム(・バード)がストールしたことは助かったし、ラッキーだった」とライマー。
「気の毒に思うよ。彼はナイスガイだし、チャンピオンシップを制するに値する。でも、頂点に立てるのはひとりだけだし、それが幸運にも僕だったということだ」

 レースは、スタートで首位に浮上したジュリオン・パーマー(カーリン)が序盤からリードするも、2番手につけたアレクサンダー・ロッシ(EQ8ケータハム)が、セカンドスティントでミディアムタイヤを履いたパーマーに対してソフトを選択、さらにライバルよりも2周早くピットインし、アンダーカットに成功したロッシが30周のレースをトップで駆け抜け、うれしいGP2初優勝を飾った。

 リバースグリッドのレース2は、フォース・インディアのリザーブドライバーを務めるカラドが今季最終レースを優勝で締めくくった。
 なお、チームチャンピオンは、ロシアン・タイムとカーリンが273ポイントで並んだが、優勝回数の差でロシアン・タイムが栄冠を手に入れている。


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