更新日: 2018.02.16 05:06
GTオートポリスはMOTULが逆転V！ GT-Rがワンツー
スーパーGT第7戦オートポリスは2日、決勝レースが行われ、予選12番手から逆転勝利を飾った。2位はS Road MOLA GT-Rとなり、タイトルの可能性はこの2台に絞られることに。GT300クラスはR&D SPORT LEGACY B4がポール・トゥ・ウインを飾った。
午前中に比べ雲は薄くなり、薄日が射す中で迎えたスーパーGT第7戦オートポリスの決勝レース。迎えたスタートでは、ポールポジションのDENSO SARD SC430がスタートを決め、S Road MOLA GT-R、KEIHIN HSV-010と続く。一方、D'STATION KeePer SC430とENEOS SUSTINA SC430がARTA HSV-010をかわし、4〜5番手につけていく。
勢いに乗るSC430勢のうち、ENEOS SUSTINA SC430がD'STATIONをかわしまずは4番手に浮上。序盤はトップ2台のDENSOとS Roadが一気にリードを広げる一方、7〜8周目を終えたあたりで4番手のENEOSのペースがガクンと落ち、GT500マシンの長い列ができてしまう。
たまらずENEOSは10周を終えたところでピットへ。同じくZENT CERUMO SC430もピットへ向かう。4番手につけていたD'STATIONも少ししたところで同じくペースが落ちてしまった。2台のSC430でGT500クラスは大接戦のバトルが展開されたが、その中で巧みなテクニックでポジションを上げてきたのはMOTUL AUTECH GT-Rの本山哲。11周目には集団を抜け出し、3番手にポジションを上げてきた。
上位2台のミシュラン勢だが、序盤のハイペースが少しずつにぶりはじめ、DENSO、S Road、MOTULが接近。20周を過ぎるころには3台が一気に接近。22周目の1コーナーでMOTULがまずはS Roadを仕留めると、26周目にはヘアピンふたつめでDENSOの前へ。これで一気にMOTULがトップに浮上した。
MOTUL、DENSOの2台は27周を終えてピットへ。同時ピットで前に出たのはDENSO！ しかも、前周にピットに入っていたS Roadの柳田がハイペースでアウトラップをこなし、MOTULをかわして2番手へ。ミシュラン装着車がウォームアップ性の良さをみせた。
しかし、DENSOの井口卓人、S Roadの柳田真孝に、タイヤが温まったMOTULのブノワ・トレルイエが襲いかかり、本山の時のリプレイのように2周をかけてMOTULがトップに浮上。そのままジワジワとリードを広げていった。
MOTULにかわされたものの、2番手を走っていたDENSOは、後ろからのS Roadからのプレッシャーを防いでいたものの、残り2周というところの1コーナーで、柳田が一気にインへ！ しかしその直後、なんらかのトラブルが発生していたかDENSOが1コーナー立ち上がりでスローダウン！ これで3番手には、PETRONAS TOM'S SC430とのバトルを制し、2ストップ作戦ながらハイペースで周回していたZENTとなった。
トップのMOTUL AUTECH GT-Rは危なげなくチェッカーまで走りきり開幕戦富士以来となる今季2勝目をマーク。2位にはS Road MOLA GT-R、3位はZENT CERUMO SC430となった。シリーズチャンピオン争いでは、2番手につけていたウイダーHSV-010が11位で無得点、3番手だったカルソニックIMPUL GT-Rが1点に留まったため、今回2位のS Road MOLA GT-Rと優勝のMOTUL AUTECH GT-Rに絞られることに。その点差はS Roadが75点、MOTULが59点となっている。
GT300クラスは、序盤からR&D SPORT LEGACY B4が盤石の走りを披露。2番手には#86JLOCランボルギーニRG-3をかわしたZENT Porsche RSRが続く。しかし、各チームで異なるタイミングのピットを終えてみると、2番手にはエヴァンゲリオンRT初号機アップル紫電、3番手にSG CHANGI IS350、4番手にJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458という展開に。
2番手エヴァ紫電とSG IS350、4番手JIMGAINER 458は終盤接近戦を展開するが、47周目の1コーナーでSG IS350がエヴァ紫電のインへ。2台が軽く接触する間にJIMGAINER 458が前に出ることに成功した。
トップのR&D SPORT LEGACY B4はそのままトップでチェッカーし、今季2勝目をマーク。ランキングでも3位に浮上。2位のJIMGAINER DIXCEL DUNLOP 458は、再びランキング首位に立っている。3位はSG CHANGI IS350だった。前戦までランキング首位だった初音ミク グッドスマイル BMWは9位で2ポイントを獲得。ランキング2位となっている。
