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F1ニュース

投稿日: 2012.12.02 00:00
更新日: 2018.02.16 13:12

HRT、FIAの支払期限に間に合わず。チーム解散か


 HRT F1チームは、FIAが金曜日までと定めていたエントリーのデッドラインまでに買収先を見つけることができず、エントリーに失敗。チームは解散の方向で動き出すことになったようだ。

 FIAは1日、2013年のFIAフォーミュラワン世界選手権のエントリーリストを発表したが、そこにはHRTのエントリーは記載されておらず、22台だけが記載されていた。アメリカGPの直前から、チームを現在所有しているテサン・キャピタルは4,000万ユーロでHRTの売却を進めていたが、デッドラインである来季エントリー締め切りまでに売却をまとめることができなかった。

 HRTでは中国人ドライバーのマ・キンファをテストドライバーに起用していたが、売却先として中国・安徽省に本拠を置く自動車メーカー、奇瑞汽車(チェリー自動車)と交渉していた。

 情報筋によれば、チームは現在債権者に対する支払いを進めており、未払いの負債なしでチーム解散に向けて動いているという。チーム側では現在の状況について、コメントを控えた。

 HRT F1チームは、2010年にF1で新たなエントリーを受け付けた際に参戦を開始したチームで、元F1ドライバーであるエイドリアン・カンポスを代表とするカンポス・メタとしてチーム立ち上げ。しかし、その後コリン・コレスが代表に就任し、ヒスパニア・レーシングとして参戦にこぎつけた。

 2011年からは正式にHRTにチーム名称を変更し、ルイス-ペレス・サーラが代表に就任。チーム本拠地をマドリードに移すなどの活動を行っていた。

 プライベートF1チームの解散は、2008年のスーパーアグリF1チーム以来となる。