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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2010.07.14 00:00
更新日: 2018.02.15 21:05

KONDO RACING&松田次生、第4戦からFニッポン復帰


 日本レースプロモーションは14日記者会見を行い、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦もてぎ戦からKONDO RACINGが07〜08年王者の松田次生を擁しFニッポンに参戦すると発表した松田とKONDOは第3戦富士の土曜フリー走行にもシェイクダウンを兼ねて走行する。

 2000年からフォーミュラ・ニッポンに参戦、2009年は活動を休止していたKONDO RACINGと、07年、08年と前人未踏の2連覇を達成した松田次生がコンビを組むこととなった。14日、都内で行われた記者会見には、芸能レポーターを含め多くの報道陣が詰めかけたが、そんな中近藤真彦監督と松田は、参戦に向け気合の入った表情で会見に姿を現した。

 KONDO RACINGの近藤真彦監督は「2010年開幕前から松田次生君と一緒に参戦しようと準備を進めていましたが、資金面や人材面で準備が整わず、今年は参戦を断念しようと思っていた。松田くんとは、2011年に向けて準備をしようという話をしていましたが、JRPさんやメーカーの関係者の皆さん、そして誰より松田君の熱い気持ちに動かされ、途中参戦でも何とかならないか、という話になった」と参戦の経緯を説明した。

「日本のトップカテゴリーであるフォーミュラ・ニッポンで戦うことはチームにとってもステイタス。多少無理はあるんですが、第3戦富士のフリー走行、そして第4戦からKONDO RACINGとして参戦します。そして今年中のどこかで必ずいい成績を獲って、『KONDO RACINGがフォーミュラ・ニッポンに帰ってきた』ということをアピールしたい」と近藤監督。

 一方、今季開幕2戦はシートを失うことになっていた松田は、「2連覇をして、正直F1という道も考えたが、経済的にも難しく、自分のモチベーションが下がってしまい昨年はふがいない成績を出してしまった。でも、今年の開幕2戦を見てすごく悔しかったし、『2連覇したのになんでシートが無いんだ』という気持ちもあった。レースに戻って日本の頂点を守るという使命も僕にはあると思うので、今回頂いたチャンスを活かして今年どこかで結果を出し、来年に繋げる走りをしたい」と意気込みを語った。

 今回のKONDO RACING、松田の復帰に当たって、シャシーは昨年KONDOに納入されていた新車を使用。カーナンバーは3、そしてエンジニアはスーパーGTでHIS ADVAN KONDO GT-Rを担当している杉崎公俊エンジニアが担当するという。

 とは言え、スポンサーはまだほとんど決まっていない状況とのことで、「厳しい状況ですが、やっぱり自分もフォーミュラは走りたいですし、今後も近藤監督とふたりでスポンサー活動をしなければいけない」と松田。チーム、そしてドライバーともフォーミュラ・ニッポンにはやはり“無くてはならない存在”だけに、厳しい状況ながら参戦を決断した両者の活躍に注目が集まるところだ。


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