NASCAR：ハービックがチェイス争いで起死回生のV

　NASCARスプリントカップ・シリーズは4日、ドーバー・インターナショナル・スピードウェイで第29戦の決勝レースが行われ、ケビン・ハービック（シボレーSS）が優勝した。チャンピオンを争うプレーオフのチェイスも3戦を終え、16名のうち次ラウンドへ進む12名も決まった。

　練習走行や予選が行われるはずだった2日は、悪天候により全セッションがキャンセルに。決勝のグリッドはオーナーズポイント順となり、マット・ケンゼス（トヨタ・カムリ）がポールポジションを獲得。ハービックは15番グリッドとなった。

　直近の2戦は42位（シカゴランド）と21位（ニューハンプシャー）と下位で終えていたハービックだったが、今回のドーバー戦ではスタート直後から速さを発揮。25周目に首位を奪取すると、その後も400周のうちなんと355周をリードする圧倒的なスピードを見せて優勝。これにより、チェイス第2ラウンドへの進出権を手にした。

　2位に入ったのは、前戦を終えた段階でチェイス次ラウンドへの当落線上となる13位につけていたカイル・ブッシュ（トヨタ・カムリ）。13番手からスタートしたブッシュは序盤に上位まで浮上し、その後も終始上位争いを展開していく。チェッカー間際になると、デイル・アーンハートJr.（シボレーSS）らの追撃を受けるも、2位でレースを終えてランキングは11位に。チェイス次ラウンドへの進出を決めた。3位にアーンハートJr.が入り、フォード陣営の最上位はアリク・アルミロラの5位となった。