更新日: 2018.02.23 17:12
NASCAR:ブッシュ歓喜。トヨタに初王座もたらす
NASCARスプリントカップ・シリーズは22日、ホームステッド・マイアミ・スピードウェイで今季最終戦となる第36戦の決勝レースが行われ、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)が優勝。カップ・シリーズで自身初のタイトルを獲得するとともに、トヨタ陣営にとっても初のシリーズ制覇となった。
終盤10戦で争われるチャンピオン決定戦“チェイス”。残り10戦の時点で16名に絞られたチャンピオン候補者たちは、3戦ごとに下位4名が脱落していき、今回のホームステッド戦にタイトルの権利を残して挑んだのは、ブッシュ、ケビン・ハービック(シボレーSS)、ジェフ・ゴードン(シボレーSS)、そしてマーティン・トゥルークスJr.の4人。この中で最上位につけたドライバーがチャンピオンという条件で、ホームステッド戦を迎えた。
20日に行われた予選では、デニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)がポールポジションを獲得。2番手にジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)、そしてブッシュが3番手に続き、タイトルコンテンダーの中では予選最上位につけた。
降雨により1時間30分ほどディレイしてスタートした267周の決勝レース。ブッシュは序盤から上位を走行し、ゴードン、そしてディフェンディングチャンピオンのハービックとバトルを展開する。その後、ゴードンはポジションを落としていくこととなったが、ブッシュとハービックは最後まで上位でバトルを続けていった。
ブッシュは残り14周の時点で3位につけ、4位のハービックには9秒ほどの差をつけていたが、残り11周でイエローコーションに。各車ともピットへ向かい、ブッシュが2番手、そしてそのすぐ背後の4番手にハービックという並びで、残り7周のリスタートとなった。ブッシュはここで首位に躍り出ると、ハービックも負けじと2番手続く。しかし、ペースに勝るブッシュが徐々に差を広げていき、トップでチェッカーを受けた。