PACIFIC RACING、今季はガルフカラーでSGTへ参戦

　スーパーGT300クラスに参戦するPACIFIC RACING TEAMは2016年の参戦体制を発表。新たにGulf Racing JAPANとタッグを組み、『Gulf Racing with PACIFIC』として参戦する。また、マシンも16年型ポルシェ911 GT3Rにスイッチすることを明らかにした。

　昨シーズンはマクラーレンMP4-12C GT3を使用しシリーズへ挑んだPACIFIC RACING TEAM。今季は新たに、2015年のGT ASIAに2台体制で参戦し、GTMクラスでチームタイトルを獲得したGulf Racing JAPANと協力体制を構築する。これに伴い、チーム監督にはGT ASIAでドライバーを務め、GTMクラスでランキング2位を獲得した国江仙嗣が就任する。

　また、マシンもこれまでのマクラーレンから、今季新たに登場する16年型ポルシェ911 GT3Rへ変更される。この新型ポルシェは直噴化された水平対向6気筒4リッターエンジンを搭載。軽量アルミやスチール、カーボンが多用され軽量化が図られているほか、空力面や重量バランスも見直され、戦闘力が向上している。カラーリングに関しては、ここ数年のいわゆる“痛車”から、今年は伝統のガルフカラーを身にまとう。

　ドライバーは昨年の第4戦からチームに合流した阪口良平に加え、新たに吉田広樹を起用する。吉田は昨年、RUNUP Group&DOES GT-Rを操り、シリーズ5戦で予選Q1を突破する活躍をみせたドライバーだ。また、第3ドライバーには昨年11月に行われたFIA GTワールドカップにポルシェ代表として出場したディラン・ダーダエルを起用することもアナウンスされた。メンテナンスはこれまでと同様、NAC（中日本自動車短期大学）のメンテナンスチームが担当する。

　新監督に就任する国江は「世界に誇るスーパーGTにGulf RacingがPACIFIC RACING TEAMとのコラボで参戦できることを大変誇りに思う」とコメントしている。

「優秀なドライバー、経験豊富なスタッフをメンバーとして招き、表彰台を狙えるチーム体制を整えました。開幕を迎えることが大変楽しみです」

「伝統のライトブルーにオレンジの帯があしらわれたGULFカラー、数多くの勝利を収めてきたポルシェの最新GTカーでのスーパーGT参戦です。期待を裏切ることのないよう全力で戦っていきますので応援よろしくお願い致します」

　またチームへ残留する阪口は「自分が今まで経験してきたモーターレーシングをフルに発揮できるように頑張ります」と意気込みを語ったほか、吉田も「毎レース少しずつでも成長し、チーム一丸となってベストを尽くしたいと思います」とコメントしている。