SCRのSpR発表。女性ドライバー考慮の変更も

　2014年からスタートしたGT3車両を中心とした新シリーズ、『スーパーカー・レースシリーズ（SCR）』は14日、都内で2015年シーズンの規則説明会を開催した。昨年と比べ、よりジェントルマンドライバーが主体となるような変更が行われている。また、女性ドライバーが参加しやすいよう考慮されたルール変更も行われた。

　今回発表された主な規則変更点は以下のとおり。

●参加車両
・カテゴリーの区分変更
カテゴリー1（FIA GT3）：FIA GT3車両規定及び、SUPER CAR RACE SERIES技術規則に従ったFIA GT3公認車
カテゴリー2（CUP）：SCRが認めた車両（表1）
カテゴリー3（GTチャレンジ）：SCRが認めた車両（表2）
カテゴリー4（GT4車両、GT4）：SUPER CAR RACE SERIES技術規則GT4規定に従ったSCRが認める車両（インポートメーカー車両を含む）

●競技参加者及びドライバー
・プラチナドライバーはBドライバーとして、1車両につき1名のみ登録が認められる。

●プラクティスセッション（公式予選）
・1名での参加の場合、予選のA・B区分両方に出走しなければならない。
・予選結果は第1レースはAドライバーのタイム、第2レースはBドライバーのタイムにより決定する。1大会1レースの場合はA・Bドライバーのベストタイムの合算により決定する。
・補欠競技車両の制度は廃止する。

●スタート
・フォーメーションラップ開始のためのピットロード出口開放、閉鎖はオーガナイザーからのスタート進行表により管理される。
・グリッド上での作業は3分前ボードが提示されるまで許される。

●一般安全規則
・公式予選のインターバル中にピットガレージ内でのみ燃料補給が許される。プラクティスセッション・決勝レース中の燃料・オイル補給は一切禁止。

●ピットインによる停止時間
・決勝レース中にドライバー交替の為にピットインした場合、車両は30秒間停止していなければならない。30秒はホイールの回転が停止した時点からカウントされる。
・燃料補給を除いた全ての作業が許される。

●ドライバーの交替
・スタートドライバーは1大会1レースの場合も含め、第1レースをAドライバー、第2レースをBドライバーが務める。
・60分レースの場合は25分以降35分までの間、50分以下のレースの場合は20分以降30分までの間にドライバー交替を行う。
・スタートドライバーを女性が務める場合は、最小運転時間を10分短縮しても良い。
・交換開始、及び終了時間の管理はピットレーン入口の計測ラインによって行う。当該時間にメインフラッグでボードを提示する。ただし女性ドライバーによる最小運転時間短縮の場合はボードの提示はしない。

●レース終了
・チェッカーフラッグは4分間提示される。

●順位認定の必要条件
・順位はチェッカーフラッグの表示を受けた車両に対してのみ与えられる。

●得点の授与
・決勝レースの出走台数に関係なく得点は与えられる。

●シリーズタイトル保持者の認定
・3大会5戦以上に出場した各部門の最高得点者をタイトル保持者として認定する。

●ハンディキャップ制度
・プラチナドライバーに対して15秒のハンディキャップが課せられ、ドライバー交替時のピットストップ時間に加えて停止しなければならない。
・各カテゴリー参加車両の60％の範囲内の車両に対し、第1レースのレース結果により、1位15秒、2位10秒、3位5秒のタイムハンディが第2レースに課せられ、ドライバー交替時のピットストップ時間に加えて停止しなければならない。
・このタイムハンディは大会毎に完結し次大会への継続は行わない。