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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2015.05.14 00:00
更新日: 2018.02.17 08:01

SF+ヨコハマ装着。白井社長「可能性を探るため」


 5月12日〜13日に富士スピードウェイで行われたスーパーフォーミュラのメーカーテストで装着されたヨコハマタイヤ。現在のスーパーフォーミュラは1997年から、ブリヂストンのワンメイクとなっているが、今後はヨコハマに変わるのか? テスト現場で聞いた声を元に、現状を探った。

 富士で行われたテストでは、ヨコハマタイヤがドライタイヤだけでなくウエットタイヤも準備しており、本格的なテスト陣容であることが感じられた。マシン側のセットアップやエンジンの状況などは不明だが、2日目には手元の計測で1分25秒〜27秒ほどのタイムで5周ほどのショートランを繰り返していたほか、初日にはさらなる好タイムを記録していたとも聞こえてくる。

 それにしてもテスト現場では一種、不可解な様子も窺えた。トヨタ、ホンダの開発車に装着されたヨコハマタイヤは、トレッド面には識別のためと思われる番号や記号が記されていたものの、サイドウォールにロゴが何もない状態で、真っ黒なまま。さらに、両陣営のピットに出入りするタイヤエンジニアは私服を着用するなど、ヨコハマのイメージを完全に払拭してのテストだったのだ。もちろん、今回のテスト自体、極秘裏に行いたかったという意図は感じられるが、“大人の事情”があるにしても、なぜそこまでの配慮が必要なのか。

 ブリヂストンのワンメイクで争われている現在のスーパーフォーミュラだが、近年は2スペックあったコンパウンドが1スペックになり、そして次第にタイヤセット数が減り、今シーズンはついにレースウィークに持ち込める新品タイヤのセット数が3セットへと変更(昨年までは4セット)された。実質、練習走行でニュータイヤが投入できなくなり予選でのギャンブル性が高まるなど、今季はドライバーやエントラントから不満の声も聞こえてきていた。