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ル・マン/WECニュース

投稿日: 2015.12.10 00:00
更新日: 2018.02.17 12:02

WEC、LMP1で新たな空力開発制限を導入


 2016年のWEC世界耐久選手権のLMP1クラスにおいて、マニュファクチャラーがシーズン中に投入できるエアロパッケージが3種類までに制限されることとなった。17年には2種類に制限されることになる。

 LMP1クラスでは今季、主にポルシェとアウディとの間で空力開発が過熱。両社は少なくとも3種類のボディワークを使用していた。今回の新たな規則は、LMP1参戦マニュファクチャラーたちも名を連ねるコスト削減ワーキンググループで提案されたもので、先週パリで開催されたFIAモータースポーツ評議会の場で合意された。ただし、規則の最終的な表現方法までは詰められていない状況だという。

 トヨタのテクニカルディレクターを務めるパスカス・バセロンは「2014年、アウディは2種類のパッケージを使用していた。しかし私が思うに、今年のポルシェはおそらく4種類を投入していた」と話す。

「この案は、以前の状況に徐々に戻していくためのものなんだ」

 新たな規則は、ホイールアーチやエンジンカバーなど、ボディワークの主要部分に適用されることになる。ただし、「廉価なもの」(バセロン)であるフィンやカナードに関しては自由が保たれる。

 ポルシェLMP1のテクニカル部門を率いるアレックス・ヒッチンガーは「異なるコースでのバランスをとるために自由が認められる」ことも重要なことだと語る。


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています