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ラリー/WRCニュース

投稿日: 2016.03.03 00:00
更新日: 2018.02.17 13:17

WRCアルゼンチン、運営次第で来季カレンダー脱落も


 世界ラリー選手権(WRC)の安全対策部門を率いるミシェル・モートンは、ラリー・アルゼンチンの安全対策に関する会合に出席した。昨年のラリー・アルゼンチンでは、観客がクラッシュに巻き込まれるアクシデントが起きており、今季も同様のトラブルがあった場合、FIAは来季以降の開催を見送ることも示唆している。

 昨年のラリー・アルゼンチンやラリー・ポーランドは、運営方法に不備があり、特にアルゼンチンではSS9で起きたヘイデン・パッドンのクラッシュに複数の観客が巻き込まれてしまったほか、パワーステージでは複数名のドライバーがクラッシュするアクシデントも起きている。そのため、今季の両イベントはFIAから“イエローカード”を出された状態での開催となっている。

 FIAラリーディレククターのヤルモ・マホネンは、昨年のトラブルを繰り返してはならないと強調し、「もしアルゼンチンで(昨年と)同じ問題に直面した場合、我々は“レッドカード”を出し、再びアルゼンチンがカレンダーに含まれることはなくなるだろう」と語った。

 また、マホネンは昨年多くのクラッシュが起きたエル・コンドルで再びパワーステージを実施するという決断に驚きを覚えたと明かしている。

「去年、テレビ中継を観ていて『いったい何が起きているんだ?』と声を挙げてしまったよ」とマホネン。

「私は常に正直でありたいと思っている。去年、エル・コンドルで起きた連続クラッシュは、テレビ放送がなければ回避できたと考えている」

「同じ過ちを繰り返しはしない。クラッシュなどがあれば、一度走行を中止することが大前提だ。TVクルーには一切の権限はない。彼らはラリーについて解説を行っているが、安全対策を任せることはあり得ないよ」


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています