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スーパーGTニュース

投稿日: 2014.03.31 00:00
更新日: 2018.02.16 22:42

日本のエンジン技術の未来を担う、NREエンジン


 2014年春、新時代を迎える日本のモータースポーツシーンがいよいよ開幕を迎える。スーパーGT、スーパーフォーミュラという国内トップカテゴリーの開幕戦を間近に控えているが、スーパーGTのトップカテゴリーであるGT500クラス、そしてスーパーフォーミュラとも、車両規定が大幅に変わる。そして両カテゴリーとも、その心臓部に収まるのは、『NRE(ニッポン・レース・エンジン)』と名付けられた2リッター直4直噴ターボエンジンだ。

 今季、F1の動力源は1.6リッターV6直噴ターボエンジンに、ふたつのエネルギー回生システム(ERS)を組み合わせた複合システム『パワーユニット』に変更された。F1でも1時間あたり100kgという燃料流量規制が敷かれ、いかに有償のガソリンを使用せず、エンジン自体とERSでパワーを取り出すかが重要なポイントとなっている。

 一方、日本の両トップカテゴリーで採用されるのは、2リッター直4直噴ターボエンジン。スーパーGT500クラスに参戦するトヨタ/レクサス、ニッサン、ホンダという3社のモータースポーツ技術陣が、環境技術とモータースポーツの面白さの両立に向け検討を重ねて誕生したエンジン規定であり、ヨーロッパでWRC世界ラリー選手権、WTCC世界ツーリングカー選手権等に使用される『GRE(グローバル・レース・エンジン)』に対し、『NRE』と名付けられた。