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レースクイーン ニュース

投稿日: 2022.08.03 18:39

【RQインタビュー】絶対に妥協しないプロ意識、南真琴「女子からも“カッコいい”と思ってもらえるレースクイーンでいたい」

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レースクイーン | 【RQインタビュー】絶対に妥協しないプロ意識、南真琴「女子からも“カッコいい”と思ってもらえるレースクイーンでいたい」

 昨今のレースクイーン業界では「かわいい系」のコスチュームが増え、これに合わせて可愛いキャラクターで持ち味とするレースクイーンも数多くいるが、それとは逆に“クールなスタイル”を押し通すレースクイーンもいる。

 2022シーズンもスーパーGT GT300クラスに参戦するK-tunes racingを応援するレースクイーンユニット“Win G”を務める南真琴さんが、そのひとりだ。

 今ではクール系レースクイーンを代表するひとりとも言える南さん。学生時代の2014年にレースクイーンデビューを果たしたのだが、最初のきっかけは“アニメ”だったという。

「もともとアニメが好きで、アニメのイベントに出るお姉さんになりたくて、この業界に入りました。最初はレースクイーンをやるつもりはなかったんですけど、事務所にオーディションの話がきて『記念に受けてみたら?』と言われて、受けることになりました」

「それがpacific fairiesだったんですけど、ちょうど私が大好きなアニメ『ラブライブ!』とタイアップしている時で、アニメが大好きだったこともあって、レースクイーンを始めたという感じです」

「アニメとのタイアップということで、チームの(レースクイーンの)みんなも『ラブライブ!』を知らない子が多くて……個人スポンサーの方も多かったので、『ラブライブ!』のことを知らない子は応援しづらいかなと思って、まずはみんなの知識の底上げから始めましたね(笑)」

「当時は大学生で、就職をする予定でもあったので、就活の期間も考慮して、“1年だけやる”ということで家族と約束して活動しました」

 南さん本人も活動は1年だけと決めていたそうなのだが、翌年に人気ユニットのひとつであるSUBARU BRZ GALS“BREEZE”就任のチャンスを掴む。1年目は自分の好きなアニメとのタイアップが理由のひとつだったが、レースクイーンとしては“カッコよさ”を追求したいと考えていた。

「実はBREEZEのようなカッコいいコスチュームに憧れがありました。pacific fairiesは、すごくフリフリのコスチュームという感じだったので、『カッコいいレースクイーンをやりたいな』と思っていたところに、スバルさんからお話をいただきました」

「本当は1年だけの予定だったんですけど、『どうしてもやりたい』と親を説得して、就活をしながら2年目もレースクイーンとして活動しました」

 当時はコロナ禍になる前ということで、レースウイーク中はピットウォークやスポンサーステージに加え、長距離レースの際はグランドスタンドで大旗を振って、スバルファンとともに応援するなど、様々な経験をした南さん。

「1年目は付いていくので精一杯でしたが、2年目にスバルに入ったことで、知識も増やさなきゃいけないし、より思い入れは深くなりましたね」と、当時を思い出し笑みがこぼれていた。

 そこから、レースに対しても興味が湧くようになり、思い入れも強くなったという。特に2018年にLEON RACINGのレースクイーンを務めたときは、チームの一員として応援する楽しさを経験した。

「この年はLEON RACINGがGT300チャンピオンに輝いたんですけど、チームの一員として、応援するというのが、本当に楽しいなと思いました。今まではレースクイーンとチームは離して考えていた部分があったんですけど、この年は、チームの一員だという意識が、芽生えましたね」

「あと、今まで一緒になったチームの子がみんな大好きで、本当に楽しいんですよ。修学旅行じゃないですけど、1年間一緒に過ごしていくうちに、すごい大事な友達が増えていくというのは、人生の宝だなと思います」

「チームの一員として、応援するというのが、本当に楽しいなと思いました。今まではレースクイーンとチームは離して考えていた部分があったんですけど、この年は、チームの一員だという意識が、芽生えましたね」

 そんな南さんだが、今ではもっと多くの人に“レースクイーンというカッコいい職業がある”ということを認知してもらうために、こだわりを持って活動している。

スーパー耐久シリーズでは、MPエンジェルとして活躍する南真琴さん
スーパー耐久シリーズでは、MPエンジェルとして活躍する南真琴さん

「レースクイーンはすごく特殊な業界というか、実際に何をやっているのかわからない人が多い中で、もっと外に向けて(RQの)認知を増やしていきたいです」

「特に最近はレースとか、クルマに興味がある若い子が減っている中で、せめて取っ掛かりでも作れればなと思っていますし、レースクイーンに憧れるような女の子が増えてくれたら嬉しいですね」

「例えば、一般社会で『お仕事は何をしているんですか?』と聞かれた時に『レースクイーンをやっています』と答えた時に、『それっぽいね!』と言われるようなスタイルとか見た目であるべきだなと思っています」

「そこはすごく考えていて、私は女性がいいなと思えるような、昔ながらのカッコいいレースクイーンを目指そうと思って、SNSではカッコイイ感じの写真を載せるようにして、『レースクイーンって、こんな仕事しているんだよ』と、レース業界だけじゃなくて、対外的に広められるようにブランディングを心がけています」

「もちろん、体型はレース前までに仕上げるようにしています。どうしても変動がありますが、そこはプロとしてレースまでにちゃんと痩せてきたりとか、そこは意識しています」

「レースクイーンの中で有名になろうというものではなくて、別に芸能人になりたいわけでもない。私は外に向けて発信していきたです。もちろん、私以外にも、もっとスタイルが良くて綺麗な子たちも多くて、高いプロ意識を持った子たちが集まっています」

「みんな、1年を通して同じ体型を維持しなきゃいけないし、常にSNSも発信しなきゃいけない。いろいろなスキルが求められる仕事だと思っています」

「その中で……私きっかけでいいから、そこからいろいろな子を見つけてほしいし、もっと一般の方たちにレースクイーンを知ってほしい。それを常に意識して、今は活動しています」

2022年は忍道をテーマにたくさんのこだわりが詰められたWinGのコスチューム
2022年は忍道をテーマにたくさんのこだわりが詰められたWinGのコスチューム
 常に見られること、発信することを意識している南さん。今年も“魅せる”という部分で、新たな挑戦をしている。

「毎年、(チームの地元である)岡山特産のデニムをコスチュームの素材にしていたりとかしていましたけど、今年は“忍道”をテーマにしているので、鎖かたびらとか、足袋シューズとかを表しているコスチュームになっていて、なかなか特徴的ですね」

「私はカッコいい系のコスチュームが好きなので、どちらかというと自分の素のままでいけているかなと思いますけど、チームとしてコスチュームの見せたいところがいろいろあるので、そこは意識しています」

「例えば背中に漢字で“九十六”と入っているので、それを撮ってもらうために、みんなで後ろ向いたりするタイミングも作ったりします」

「ただ、かなり特徴的なコスチュームではあるので、お子さんとかもちょっと歩みづらいなとは……。そこはフレンドリーにじゃないですけど『怖いわけじゃないんだよ』という部分をアピールしつつも、レースクイーンとして恥じないように、1戦1戦活動していきたいなと思っています」

 レースクイーンを始めた当初は学生だったこともあり、どちらかというと“バイト感覚”の気持ちが大きかったという南さん。今ではプロとして意識を高く持ち、シビアに自分を磨き続け、“女の子からも憧れられるレースクイーン”を今も追い求めている。


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