更新日: 2023.10.28 14:32
最高の一日から暗転、「ブレーキングでリヤを失った」/2023年WRC第12戦CER デイ2後コメント
10月27日、WRC世界ラリー選手権第12戦『セントラル・ヨーロピアン・ラリー』の競技2日目“デイ2”が行われ、初日4番手につけていたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合トップに浮上した。雨に濡れた難しいウエットコンディションでの戦いとなったラリー2日目の戦いを終えた各陣営からドライバーたちの声が届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●オット・タナク(#8 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合4番手
「ギヤレバーがないんだ。それほどひどくはなかったが、最後の5kmかそれくらいのことだと思う。なぜこんなことが僕に起きたのかわからない」
「もしかしたら、僕はジムに長くいすぎたのかもしれない!」
●ピエール-ルイ・ルーベ(#7 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合20番手
「最初のブレーキングで完全にフロントがロックアップした。あれほど滑りやすいと思っていなかったので、そのまま直進してからバックで戻らなければならなかった」
「ホイールを交換しようと思ったら泥まみれで、草なんかをすべて落とさなければならなかったから、それでかなりタイムをロスしてしまった」
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ2総合8番手
「とてもトリッキーだった。泥だらけだったけど、素晴らしいステージだ。このマシンの限界を見極めるのは本当に難しいよ」
※いずれもSS8後の公式インタビューより
■ヒョンデ・シェル・モビスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合2番手
「難しい一日だった。路面のコンディションは僕たちにとってはあまり良くなく、今日一番クリーンな状態の道路を走るアドバンテージを持っていたカッレ(・ロバンペラ)に対して少しずつタイムを失っていった」
「自分たちのパッケージでできる限りの戦いを続け、最終的に総合2番手になったのはそれほど悪くないと思う。予想していたよりもマディだったし、午前中はセットアップが硬すぎた。アグレッシブになりすぎて、一日の残りもその調子で行かなければならなかった」
「僕たちにとって、明日はまた新たな発見をする日になるだろう。すべてがまったく新しいものだが、コンディションがもっと安定することを願っているよ。夜のうちにいくつか変更を加えるつもりだが、それが大きな役に立つことを期待している」
●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/リタイア
「僕にとってシーズンで一番がっかりしたことのひとつだ。今日は大きな自信を感じていた。このマシンでターマックを走ったなかで最高の一日だった。新しいブレーキのおかげでフィーリングがはるかに良くなったし、荒れたコンディションでも本当に役に立ったんだ。順調な時間を過ごしていた。自分にとって自然な感じで、無理なことをしなくてもよかった」
「僕のグラベルクルーは、泥が出ている場所がどこにあってどこにはないかということを正確に予測する素晴らしい仕事をしてくれたので、特定の場所でしっかりと走り切ることができた」
「ただ、残念ながらSS5では道路の端に近づきすぎて右リヤが泥に乗ってしまい、ブレーキング中にすぐにリヤ(のコントロール)を失ってしまった、というのが僕の推測だ。木が生い茂っていたため(クラッシュを)回避する場所もなく、そこでゲームオーバーになってしまった」
●テーム・スニネン(#3 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ2総合7番手
「今日はとてもトリッキーだったと言わざるを得ない。かなりの雨が降ったので、インカットできる場所は信じられないほど滑りやすかった。このようなコンディションをヒョンデi20 Nラリー1で走ったことがないから、多くの調整が必要だったが、マシンについてはとくに午後はとても満足だった。だから良くなっているということだ」
「クルマが通るごとに道路は通過に時間が掛かるようになっていったと思うけれど、それもゲームの一部だし、明日には大きな仕事が待ち受けている。(セバスチャン・)オジエとの差は今は3.2秒だから、彼がどうドライブしていくか見ていこう」
「でも自分たちが前進していくことに集中する方がいいだろうと考えている。明日のステージはよりシンプルになってわずかに流れも良くなると予想しているけれど、今日わかったように、いずれにしても難しいものになるだろう」