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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2017.03.23 11:56

WRC:メキシコの灼熱に翻弄されたトヨタ、事前テストを強化。「マシンの信頼性に問題なし」

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ラリー/WRC | WRC:メキシコの灼熱に翻弄されたトヨタ、事前テストを強化。「マシンの信頼性に問題なし」

 WRC世界ラリー選手権を戦うTOYOTA GAZOO Racing WRTのヤリ-マティ・ラトバラは、第3戦メキシコで発生したエンジンとブレーキ周りのトラブルは同ラリー特有の環境によるものだと説明。また、今後は事前テストを強化していくと語った。

 2017年からWRCに復帰し、開幕戦モンテカルロでは2位、第2戦スウェーデンでは総合優勝を手にしたトヨタ。しかし、第3戦メキシコではマシントラブルに苦しめられた。

 チームが投入するトヨタ・ヤリスWRCには、メキシコ特有の高い気温と標高が襲いかかり、エンジンやブレーキがオーバーヒート。これによりペースを上げることができず、SSで勝利できたのはSS1のひとつのみ。そのほかではステージ上位3台に食い込むこともできなかった。

 最終的にはエースのヤリ-マティ・ラトバラが総合6位、チームメイトのユホ・ハンニネンが総合7位でフィニッシュしたものの、優勝したクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)とは、4分以上のギャップをつけられた。

 ラトバラは、チームは現在もヤリスWRCへの理解を深めている段階だと説明する。

TOYOTA GAZOO Racing WRTのエースドライバー、ヤリ-マティ・ラトバラ
TOYOTA GAZOO Racing WRTのエースドライバー、ヤリ-マティ・ラトバラ

「メキシコでは競技初日にオーバーヒートがあり、エンジンにダメージを負ってしまった。だから、2日目以降はセーフモードで走行する必要があったんだ。全力を注ぐことはできなかったんだよ」とラトバラ。

WRC第3戦メキシコで、トヨタ・ヤリスWRCにはブレーキのオーバーヒートが発生
WRC第3戦メキシコで、トヨタ・ヤリスWRCにはブレーキのオーバーヒートが発生

「それにブレーキにも問題が出ていた。充分な空気を取り込めず、ブレーキパッドの温度が上がりすぎてしまった」

「ライバルのマシンには、より多くのブレーキ冷却用ベントが設けられていた。僕たちはメキシコを戦った経験がなかったから、どれだけ対策が必要なのか正確に把握できていなかったんだ」

「去年、チームはフィンランドでのテストでマイレージを稼いでいるけれど、その時はオーバーヒートは起こらなかった。テストを行った際の気候や標高では、冷却系やエアフローがしっかりと機能していたからだ」

■チームは第4戦以降、事前テストを強化


この記事は国内独占契約により英 AUTOSPORT.com 提供の情報をもとに作成しています

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