更新日: 2023.11.29 20:14
WorldRX王者KMSが来季2024年の候補にコチュリンスキーを本格検討「彼女は準備ができている」
香港はセントラル・ハーバーでの初開催イベントを成功裡に終えた2023年のWorldRX世界ラリークロス選手権を経て、今季もチームタイトルを獲得したクリストファーソン・モータースポーツ(KMS)を運営する“ヨハンの父”ことトミー・クリストファーソン代表が、早くも来季のドライバー候補を示唆。
ワンメイク電動オフロード選手権エクストリームEでの活動と並行し、ステップアップラダーであるFIA RX2e選手権でタイトルに挑戦したミカエラ-アーリン・コチュリンスキーをラインアップに加えるべく「懸命に取り組んでいる」ことを明かし、彼女の戦績を評し「最高峰に昇格するための絶対的な準備ができている」と高く評価した。
この週末に最終戦を控えたエクストリームEでも、ヨハン・クリストファーソンのペアとしてタイトル獲得に挑むコチュリンスキーだが、ここまでツーリングカーやGT主体で築いてきたキャリアの一方、散発的なプログラムで経験を積んだラリークロスでも、2023年は大きく飛躍を遂げたシーズンとなった。
そのKMSと密接な関係にあるチームEからRX2eに参戦し、時間を無駄にすることなくワンメイク車両の『ZEROID X1』を手なづけたコチュリンスキーは、デビュー戦となったノルウェー・ヘルで早くも表彰台に上がると、ベルギーのメテではゲスト参戦したクリストファーソンに次ぐ2位を獲得。総合順位で3位に浮上したことで参戦計画を拡大し、ラリークロスの経験が豊富な同郷スウェーデン出身のニルス・アンダーソンやアイザック・シェクヴィストらに挑み、初挑戦のRX2e最終戦でタイトル戦線の輪に加わった。
この経験を元手に、初開催のWorldRX香港ラウンドでは強豪フォルクスワーゲン・ディーラーチーム・バウハウスの3台目のラインアップに加わった31歳の彼女に対し、クリストファーソン“代表”は「彼女はすでに1番上のテーブルに座る準備ができていると確信するに足る、納得に値するものを見た」と語った。