更新日: 2024.05.09 16:47
2024年初出走のソルド「マシンに戻れてとても嬉しい」/WRC第5戦ポルトガル 事前コメント
Translation:AKARAG
5月9日(木)から12日(日)にかけて、2024年のWRC世界ラリー選手権の第5戦として『ラリー・ポルトガル』が開催される。
第4戦クロアチア・ラリーから3週間が経ち、第11戦ラリー・チリまで続くグラベルラリー(未舗装路)連戦の最初の大会である『ラリー・ポルトガル』の開幕が近づいてきた。今大会は、1973年のWRC初年度からシリーズに含まれてきた歴史あるイベントだ。高速域と荒れた路面の両方で実力が試される第5戦を前に、各陣営からドライバーたちの声が届いている。
■Mスポーツ・フォードWRT
●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)
「ラリー・ポルトガルは本当に有名で圧巻のラリーなんだ!道路はすべて山のなかにあるのでとても難易度が高いし、通常は気温がかなり高くなって非常に厳しいコンディションになる。マシンにとってもクルーにとっても、本当に過酷だ」
「自分はポルトガルは4回目になるが、ラリーとして本当に気に入っている。とくにジャンプスポットもある“ファフェ”のパワーステージを終えたところを、たくさんのファンが観ているときは最高だ。楽しめる雰囲気を期待しているし、また良い結果を出せるよう願っている」
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)
「イベント前のテストはうまくいった。先週に二日間のテストを行ったんだ。ポルトガルはサルディニア(ラリー・イタリア)とよく似ている。僕たちは他のライバルたちと比べるとあまり経験がないので、少々トリッキーになるだろう」
「昨年のラリーで、最初のステージでマシンを横転させるという僕の素晴らしいアイデアのせいで、ステージに関する僕たちの知識は不足している。だからポルトガルとサルディニアの両方で多くの経験を積み、自信を持ってシーズン後半のグラベルラリーに進むよう努めていくよ」
■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)
「ポルトガルでの成功は、いつも同じ要素にかかっている。一貫性、優れたセットアップ、そして走行中の自信が必要だ。路面コンディションや出走順も、僕たちのパフォーマンスに大きな違いをもたらす。雨が降れば速くなるし、ドライのときは苦戦することになるだろう。誰もがステージを熟知しているからね」
「イベント前のテストではマシンに満足できたし、とても滑りやすいコンディションでもプッシュできるセットアップに集中した。正確なセットは、すべてのコーナーを攻めるのに必要不可欠だが、同時にトラクションも必要だ。僕の目標は、金曜日と土曜日はパフォーマンスを最適化し、日曜日に最大限のポイントを獲得することだ。もちろん表彰台の最上段でのフィニッシュにも集中していくよ」
●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)
「クロアチアを終えて、より過酷なグラベル(舗装路)に戻るのは最高だ。ポルトガルは本当に楽しめるイベントで、とても速いラリーだ。シーズンのこの時期は暖かくなり始めるから、ポルトガルはクルマとタイヤにとって非常に厳しいラリーのひとつだ」
「ステージの1回目はスムーズだが、2回目はとても荒れる。1回目と2回目のループの差が際立っているのは、柔らかい路面が轍だらけになるからだ。すでにイベント前のテストは終わっている。まだやるべきことはあるが、激しくプッシュすることを本当に楽しみにしている」
●ダニエル・ソルド(#6 ヒョンデi20 Nラリー1)
「マシンに戻れてとても嬉しい。とくにポルトガルは、ドライバーと観客のどちらにとっても特別なラリーだ。気温やステージの地形の特徴から、特別な挑戦になるだろう。ポルトガルで好結果を出すには、適切なセットアップを行うことが鍵になる。次の週末に激しくプッシュできるよう完璧を期すために、イベント前のテストで多くの作業を行った」
「今シーズンはパートタイム参戦者が多く、とても競争が激しいので面白くなるだろう。この種のグラベルでうまく走るには、出走順も重要な要素になる。後ろの方では、クリーンなラインの至るところで激しいプッシュが見られるだろう。僕の頭にある最終的な目標は優勝だが、この週末はチームのためにできるだけ多くのポイントを獲得したいと願っている」