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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2017.04.13 16:42
更新日: 2017.04.13 16:43

WRC:フォルクスワーゲン、2018年に向け新型ポロR5開発。グロンホルムも計画に参加

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ラリー/WRC | WRC:フォルクスワーゲン、2018年に向け新型ポロR5開発。グロンホルムも計画に参加

 2016年シーズンを最後にWRC世界ラリー選手権のワークス活動から“電撃撤退”を決めたフォルクスワーゲンは、2018年に向け新規にフォルクスワーゲン・ポロをベースとしたR5規定マシンの開発に着手。「WRC2クラスに向けてのワークス参戦するつもりはない」と前置きはしたものの、ポロR5をカスタマーに向けてデリバリーする意向であることを明かした。

 撤退決定の直前まで開発を続けていた新規定WRカー『ポロR WRC』の今季参戦はFIAにより否決される形となっていたフォルクスワーゲンだが、そのフォルクスワーゲン・モータースポーツが新たにR5規定のマシン開発を決定。WRC2、またはERCヨーロピアン・ラリー選手権に向け販売する意向だという。

ワークス活動撤退の余波を受け"幻の新規定WRカー"となった17年モデル
ワークス活動撤退の余波を受け”幻の新規定WRカー”となった17年モデル

 フォルクスワーゲン傘下のシュコダはファビアR5を使い、ワークスチームとしてWRC2に参戦しているが、フォルクスワーゲン・モータースポーツ代表のスベン・スミーツによれば「我々のR5プログラムは純粋に商業的なプログラムに限定されるだろう」と強調した。

「シュコダとの違いはワークスチームによるフルシーズンのWRC2エントリーを行わないという点だ」とスミーツ。

「我々はポロR5を市場にデリバリーするつもりだ。もちろん、カスタマーに対して(マシンの)競争力をアピールすべく、いくつかのイベントでは有力ドライバーにステアリングを託すことにもなるだろう」

「鍵となる(欧州や中東のような)主要マーケットに向け、いくつかのイベントにエントリーするつもりだ。おそらく1~2戦程度のデモンストレーションを行うだろう」

すでにR5規定車両のデザインは始まっているというが、間違いなくポロR WRCのノウハウを受け継ぐモデルとなる
すでにR5規定車両のデザインは始まっているというが、間違いなくポロR WRCのノウハウを受け継ぐモデルとなる

 このフォルクスワーゲン・モータースポーツ製の新型R5カーの開発作業は、すでに先月から開始されており、スミーツによれば今夏までには実走テストに移る計画だという。

「我々はすでにポロR5の設計作業を開始していて、8月か9月にはテストを開始したい。その後、距離を重ねた上で来年の6~7月頃には公認を得るスケジュールを立てている」

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