イギリス・ケントにある“ラリークロス生誕の地”と呼ばれるリデンヒルを舞台に開催された、WorldRX世界ラリークロス選手権第5戦は、フォルクスワーゲン・ポロGTI RXスーパーカーをドライブする“ツー・タイムス・ワールドラリークロス・チャンピオン”、ペター・ソルベルグが約1年ぶりとなる今季初勝利。2位にチームメイトのヨハン・クリストファーソンが入り、PSRXフォルクスワーゲンRXチーム・スウェーデンがワン・ツーを決め、完璧な週末を送った。
予選Q1、Q2、Q3からソルベルグとクリストファーソンのワークスVWポロが、3ヒート連続のワン・ツーを決め、前戦からの好調さを持続していることを証明。Q4で初めてチーム・プジョー-ハンセンの208WRX、ティミー・ハンセンが一矢報いる形となるが、それでも2番手、3番手にヨハン、ソルベルグが続き、2台はそろってセミファイナル進出を確定。
その準決勝ヒート1ではソルベルグが、ヒート2ではクリストファーソンがそろって勝利を挙げ、早々に勝ち抜けを確定させると、ファイナルのポールポジションはソルベルグのものに。
フロントロウにクリストファーソン、そしてハンセンとセバスチャン・ローブのプジョー208WRX、昨季王者のマティアス・エクストローム(アウディS1 EKS RXクワトロ)、そして北米組で気を吐くフーニガン・レーシング・ディビジョン、アンドレアス・バッケルドのフォード・フォーカスRS RXスーパーカーの6台がファイナリストとなった。
決勝スタートは危なげなくソルベルグが1コーナーを制したが、そのアウトサイドではクリストファーソンがいきなりジョーカーラップに突入。その背後では、ローブも同じ戦略を採りクリストファーソンに続くが、彼のプジョーはセミファイナルからクーリングの問題を抱えており、この決勝でもペースが上がらず。