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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2017.06.27 16:57
更新日: 2017.06.27 16:58

ティエリー・ヌービル、母国イプルーで無念のクラッシュ。アブリングが激戦を制す

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ラリー/WRC | ティエリー・ヌービル、母国イプルーで無念のクラッシュ。アブリングが激戦を制す

 昨季までERCヨーロッパ・ラリー選手権の名物イベントとして開催されていたベルギーの“イプルー・ラリー”が今季はERCから外れリニューアル。6月22~25日に開催され、その記念すべきイベントに“母国人WRCスタードライバー”として招聘され、ティエリー・ヌービルが参戦。しかし、デイ1でまさかのクラッシュを喫し、改良型ヒュンダイi20 R5に初勝利をプレゼントすることはかなわなかった。

 ベルギー西部のイプルーを舞台に、50年近い歴史を誇るこの名門イベントは、今季からERCのシリーズを離れ、新たに創設されたツアー・ヨーロピアン・ラリー選手権(TER)の1戦として再スタート。

今季初めからイベント・オーガナイザーが招致に動き、ヒュンダイ・ベルギーの後援を得てオリジナル・カラーのマシンをスタンバイ
今季初めからイベント・オーガナイザーが招致に動き、ヒュンダイ・ベルギーの後援を得てオリジナル・カラーのマシンをスタンバイ

 同時にBRCイギリス・ラリー選手権、ベルギー国内選手権のタイトルも掛けられたため、昨年のERC時代を上回り、120台に迫るエントリーを集めた。

 その伝統のステージは高速かつナロー。道路脇にはコーションマークとなる障害物や溝が数多く迫り、ハードブレーキングからのタイトターンとなるジャンクションで構成される難関ターマック・ステージが舞台となる。

熱心なラリーファンが多く集まるイプルーで、地元の英雄ティエリー・ヌービルは絶大な人気を集めた
熱心なラリーファンが多く集まるイプルーで、地元の英雄ティエリー・ヌービルは絶大な人気を集めた

 ERC時代には、昨年現役を引退した地元ドライバー、フレディ・ロイクスが無類の強さを発揮したラリーだが、同イベントはロイクスに続く母国スター候補としてヌービルを招聘。ヒュンダイ・ベルギーの支援を得て、最新型のR5マシンとなるi20を用意した。

 一方、ライバル勢にもWRC世界ラリー選手権クラスの強豪ドライバーが勢ぞろい。ロイクスの同イベント11勝を支えたベルナルド・ミュンスター率いる名門チーム、BMAオートスポーツからは、ブライアン・ブフィエがシュコダ・ファビアR5でエントリー。

初日をラリーリーダーで終えたのは、昨年のウイニングマシンに乗るブライアン・ブフィエだった
初日をラリーリーダーで終えたのは、昨年のウイニングマシンに乗るブライアン・ブフィエだった

 さらに、2015年の同イベントではマーシャルカーとしてヒュンダイi20 R5のローンチを担当したヒュンダイ・ワークスのケビン・アブリングが、R5カーのプジョー208T 16に乗り換えてのエントリーとなった。


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