WRC世界ラリー選手権は6月30日、第8戦ポーランドのSS2〜10が行われ、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がトップに浮上した。トヨタ勢はヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合3番手につけている。
■Mスポーツ
●セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合2番手
「先頭走者を務めたが、水溜まりや轍がたくさんあって、かなり時間をロスしてしまった。プッシュしようと頑張ったけど、こんなコンディションに直面したら、手の打ちようがなかった」
「もし1日中雨が降っていたら、もっと速さを保てていただろう。午前中の走行のようにね。だけど、そうはならなかった。ただ、明日は明日の風が吹く。戦い続けるよ」
●オット・タナク(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合4番手
「今日は本当にトリッキーな1日だったけど、ポーランドの道路はいつも楽しいね。(優勝争いは)かなり接戦だし、明日は新ステージも多いから確実に面白くなるだろう。集中して、今日の調子を維持していく」
「今日は戦いの初日にすぎない。コンディションは極めて厳しいものだったから、アクセル全開で運転する必要はなかった。確実にスピードを維持する必要があるから、どういった戦いをするべきか考えなくちゃね」
「素晴らしいステージをもっと楽しめるように、もう少しドライよりのコンディションになって欲しいよ」
●エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)/デイ2総合11番手
「今週末は極端に厳しいコンディションを望んでいなかったけど、その通りになってしまった。だから、ただ精一杯やるしかなかった。路面はかなりトリッキーで、グリップレベルに一貫性がなく、見極めが難しかったよ」
「午後の走行でステージ優勝できたのは嬉しいね。明日はどういったコンディションになるか楽しみだ」
■ヒュンダイ/ヒュンダイ・モータースポーツ
●ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合首位
「1日を通して厳しいコンディションだったけれど、ラリー・ポーランドの良いスタートを切れたと思う。午前中はステージ優勝で始めることができたけど、雨のせいでグリップレベルを正確に読み取るのが難しかった」
「SS5ではチームにとって今季50回目のステージ優勝を飾ることができて、午前の走行を締めくくるには最高だったね。午後はコンディションが改善してきて、さらに2回のステージ優勝を重ねることができた」
「走行を始める時には轍に水がたくさん溜まっていて、走行ラインはないも同然だったよ。それでも全体的にはとても満足しているし、マシンのパフォーマンスも素晴らしかった」
「総合首位の争いの差は小さくなってきているし、これからの2日間で状況が変わるとは思わない。僕たちは良い順位にいるけど、他のドライバーも追い上げてくるし、この先もまだ驚かされることがあると確信している」
●ヘイデン・パッドン(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合5番手
「雨が降った後だから、午前中のコンディションはトリッキーでぬかるんでいるだろうと予想していたけど、まさにその通りのコンディションだった。僕たちの出走順からして、ランチタイムのサービスまでに5番手を上回ることはできなかった」
「グリップの状態はコーナーごとに変わるし、まるで氷の上を走行しているような時もあった。ランチタイムにチームはいくつか変更を加えてくれたんだけど、それでマシンのフィーリングが変わったんだ。ステージタイムが改善したことからも分かるように、プッシュしていくにも大きな自信を持てたし、よりコンペティティブな気分になれた」
「同じ条件下だったら、僕たちは間違いなく先頭グループに入れる。だからもっといい天気が週末続くことを願っている。そうすれば信じられないほど速く楽しいステージを堪能できる。ここにいるのは5位で満足するためじゃないからね!」
●ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)/デイ2総合6番手
「正直なことを言えば、午前中の走行はとても難しいと思ったし、自分の好みのコンディションじゃなかった。ウエットコンディションのせいでステージは変わりやすく不安定だった。リズムをつかむことができなかったんだ」
「問題を起こさずに完走することに集中しなければならなかったけど、僕たちはやり遂げたよ。午後の走行ではコンディションが改善されて、マシンをもっとコントロールできるようになった。より普段通りに感じたし、感触も良かったね」
「午前中に苦戦した結果、タイムを少し失ったけれど、このラリーはまだ先が長い。土曜日にはもっと一貫性のある走りができるよう願っている」