7月30日に競技最終日を迎えたWRC世界ラリー選手権第9戦フィンランドで、TOYOTA GAZOO Racing WRTは競技2日目から総合首位に立っていたエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が逃げ切り優勝。自身初のWRC勝利を飾ると同時に、チームに2017年シーズン2勝目をもたらした。
競技最終日のデイ4は、SS22~25の4SSで争われた。前日、49.1秒のリードを築いていたラッピはリスクを避けた走りに徹する。
途中、コーナーでライン取りがワイドになり、マシンの左リヤホイールにダメージを負う場面もあったが、ラッピは冷静に対処。最終的に36秒のマージンをもってフィニッシュし、最上位クラス参戦4戦目で総合優勝を手にした。
前日、総合2番手のティーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)と4.9秒差につけていたユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)は、総合4番手だったエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)とSSごとにポジションを入れ替える激戦を展開する。
SS24を終えた段階では、総合2番手にハンニネン、その0.9秒後方にエバンス、16.6秒後方にスニネンというオーダーとなる。
迎えた最終SS25、エバンスの後にアタックしたハンニネンは4分51秒3でステージを走破。
しかし、先にアタックしていたエバンスのほうが1.2秒速いタイムだっため、わずか0.3秒で逆転を許し、総合3位。それでも母国フィンランドで自身初のWRC表彰台を手にした。
デイ3のSS19でメカニカルトラブルに見舞われたヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)はデイ4に出走。SS22~24でトップタイムを記録する走りを披露し、総合21位で完走している。
今大会で行われた25SSのうち、トヨタは18SSでトップタイムをマーク。また、13SSでワン・ツーを飾ったほか、SS16ではステージトップ3を独占するなど、圧倒的な速さをみせつけた。