10月に開催されるWRC世界ラリー選手権のイギリス戦、第12戦ウェールズ・ラリーGBで、期待のティーンエイジャー、カリ・ロバンペラがMスポーツのフォード・フィエスタをドライブし、待望のWRCデビューを果たす。
今季からレッドブルとのアスリート契約を結んでいるカリは、8月初旬にMスポーツの所有するグレイストークのフォレストステージでフィエスタR5のテストを実施。
BRCイギリス・ラリー選手権とWRC2への参戦を目指す2018年シーズンに向け、どのマシンを使用するべきか、マネジメントチームと含めて総合的に検討する段階へと進んだ。
カリは10月1日に17歳の誕生日を迎えることもあり、すぐに運転免許試験を経て26日後のラリーGBのスタートに間に合わせたい考えだ。
それ以前にも、元WRCドライバーのトニ・ガルデマイスターがドライブしたシュコダ・ファビアR5や、イタリアのFPFスポーツが使用していたプジョー208 T16などをドライブし、ラトビアとフィンランドの国内選手権での戦いを続ける予定となっている。
彼のマネージャーを務める伝説の男、ティモ・ヨキは、Mスポーツが自分たちのマシンでカリをGBに送り込むことを歓迎しており、その先のプログラムについても前向きだと語った。
「我々にはいくつものオプションがあり、いまでも多くの人々と話を続けている最中だが、私の考えではフィエスタをドライブしてラリーGBに参戦する可能性が一番高いだろう。そして、来季に向けても同様にね」
現時点で、カリは来季もR5カーでのコンペティションをメインに計画しているというが、ヨキによれば「WRカーでのテスト機会が得られる可能性が高いことも魅力的」だという。