WRC世界ラリー選手権第11戦スペインは10月7日、デイ2のSS7~13が行われ、前日総合3番手につけていたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が総合首位に立った。トヨタはユホ・ハンニネン(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4番手につけている。
デイ1のグラベル(未舗装路)SSから一転してターマック(舗装路)で争われる競技2日目を迎えたラリー・スペイン。
各チームともマシンをグラベル仕様からターマック仕様のセッティングへと切り替えて臨むなか、前日、トップから3.0秒差の総合3番手につけたミークが午前1本目のSS7で速さをみせ、総合首位に浮上する。
オープニングステージで総合2番手につけるセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)に対して9.1秒のギャップを築いたミークはその後の6つのステージでも安定した走りを披露。最終的にオジエと13.0秒差の総合首位で2日目の走行を終えた。
逆転を許したオジエは、午前こそハンドリングに不具合を抱えスピードに乗れなかったものの、サービスを挟んで行われた午後の走行ではSS11~13、計3本のSSでステージ優勝を飾っている。
オジエの僚友で、デイ2を総合3番手で終えたオット・タナク(フォード・フィエスタWRC)は、ハンドリングトラブルに加えてギヤボックスも損傷。このためサービスでグラベル仕様のミッションに交換しなくてはならなかった。
なお、タナクは総合3番手で迎えたSS12において、コーナー内側のコンクリートブロックにマシンをヒットさせたが、幸いにも深刻なダメージには至っていない。
一方、苦しみながらも上位につけたMスポーツとは対象的に、ヒュンダイ勢にとってこの日は苦難が続く1日となった。