2018年のWorldRX世界ラリークロス選手権に、メーカー系ワークスチームの参戦が増加する可能性が出てきた。WRC世界ラリー選手権で2度のタイトル獲得経験を持つレジェンド、マーカス・グロンホルムがヒュンダイ・モータスポーツと、2017年にWorldRXで“ルーキーシーズン”を送った元DTM王者のティモ・シャイダーがBMWと、それぞれ2018年のマニュファクチャラー・サポートに向け話し合いを進めている。
すでにWorldRXに自らのチームであるGRXチームで参戦し、息子のニコラス・グロンホルムを起用しているマーカスは、プライベーターとして2016年型WRカーであるヒュンダイi20 WRCをベースとしたRXマシンを開発し、ヨーロピアン・ラリークロス選手権(EuroRX)で複数回のタイトル獲得経験を持つSETプロモーションとともに、このヒュンダイを走らせる計画を進めていた。
このプロジェクトに対し、マーカス自身は「ヒュンダイからのサポートを期待している」と、ワークス昇格に向けての希望を語った。
「我々はヒュンダイ・モータースポーツと交渉を進めていて、正式決定は間もなくになるだろう」とグロンホルム。
「すべてをともに進められたら最高だけど、まだその段階にはない。ただ時間は容赦なく、迅速に過ぎていくものだし、僕らはすでに12月を迎えた」
「我々は(ヒュンダイ・モータースポーツからの)いくつかのサポートを望んでいるし、最終的にファクトリーチームの形態を採ることにはこだわっていない。2台体制が構築できたら最高だし、それに向けて準備を進めているところだ」
一方、ヒュンダイ・モータースポーツの代表を務めるミシェル・ナンダンも、グロンホルムと話し合いを持ったことを認めている。
「我々はラリークロスで何ができるかについて、マーカスとの話し合いを続けている」とナンダン。
「来シーズンに向け、彼とともに何かできることはないか、方法を模索しているところだ」