WorldRX世界ラリークロス選手権に、また新たなマシンが参戦する。イギリス人ドライバーのオリバー・ベネットは、イギリス・バーミンガムで開催された『オートスポーツ・インターナショナル・ショー(ASI)』の会場で、独自開発のミニ・クーパーS RXスーパーカーを初公開した。
お披露目されたニューマシンは、まだラリークロスでのキャリアは2年たらずというベネットが開発プロジェクトを主導し、2018年シーズンからのWorldRXデビューを計画。第4戦の母国ラウンドにも参戦する予定だという。
すでに昨年のイギリス・リデンヒル戦でWorldRXデビューを果たし、フォード・フィエスタRXスーパーカーをドライブ、英国ラリークロス選手権では表彰台にも上った経験を持つベネットは、今季新たに『スピードマシン・フェスティバル』と銘打ち、シルバーストンを舞台に生まれ変わるWorldRXイギリス・ラウンドにミニ・クーパーS RXスーパーカーでエントリーしたいと語る。
「そのシルバーストンをハイライトに、ヨーロッパで開催されるWorldRXイベントにはすべて参加するつもりだ。それに北米でのイベントも加えてね」とベネット。
「すでに候補となるお気に入りの6戦をピックアップ済みで、スペイン(バルセロナ)、UK(シルバーストン)、ノルウェー(ヘル)、スウェーデン(ホルヘ)、フランス(ロエアック)、そしてUSA(COTA)を計画している」
「今僕らは、残りのWorldRXイベントも加えてフルタイムのエントリーが可能になるよう、参戦資金獲得のためのスポンサーシップ・キャンペーンを展開中なんだ」
このまったく新しいミニのラリークロス車両は、すでに存在するミニ・クロスオーバーをベースとしたものではなく、3ドアの現行ミニであるF56型をベースとしており、開発作業をイギリスのシンプソン・モータースポーツが担当。
同じく、2018年からWorldRXに従来型のR60ミニ・クロスオーバー・ベースのマシンを復活させる計画を進めている、リアム・ドーランのLDモータースポーツがエンジニアリング面でのサポートを行っている。