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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2018.01.29 11:07
更新日: 2018.01.29 11:11

WRC:2018年初戦で2台が表彰台のトヨタ「チームはもっとも力強い状態」。豊田章男社長もコメント

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ラリー/WRC | WRC:2018年初戦で2台が表彰台のトヨタ「チームはもっとも力強い状態」。豊田章男社長もコメント

 1月25~28日に行われた2018年のWRC世界ラリー選手権第1戦モンテカルロに3台のトヨタ・ヤリスWRCで挑んだTOYOTA GAZOO Racing WRTは、チーム加入初戦となったオット・タナクが総合2位、エースのヤリ-マティ・ラトバラが総合3位に入り、3台中2台が表彰台を獲得する活躍をみせた。

 2017年まで所属していたMスポーツを離れ、今年からトヨタに加入したタナクは、競技スタート前日に行われたシェイクダウンから陣営最速タイムを記録する。

 迎えた本戦でも、天候と路面状況が刻一刻と変化する難しいコンディションのなか、タナクは安定した走りで着実にポジションアップ。今大会で行われた17SS中4SSで最速タイムを記録する走りで総合2位を手にし、チーム移籍初戦を表彰台で飾った。

総合3位を獲得したヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
総合3位を獲得したヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

 また、2017年のラリー・モンテカルロで総合2位を獲得しているラトバラも大きなミスなく4日間の行程を走破。タナクに続く総合3位となり、モンテカルロで2年連続の表彰台を手にしている。

 新進気鋭の若手、エサペッカ・ラッピは最終SS17に総合4番手のポジションで臨んだが、13.58kmのコース中盤、前走車の影響で砂利が散乱していた右コーナーで曲がりきれずにオーバーランしてしまう。

 ラッピはマシンをバックさせてコースに戻り、フィニッシュまで駆け抜けたものの、このタイムロスが響き総合7位。それでも最上位クラスで初参戦となったラリー・モンテカルロでポイントを獲得してみせた。

笑顔を見せるチーム代表のトミ・マキネン
笑顔を見せるチーム代表のトミ・マキネン

 例年同様、難コンディションとなった2018年のラリー・モンテカルロで2台のヤリスWRCが表彰台を獲得したことを受け、チーム代表を務めるトミ・マキネンは「我々がWRCへの参戦を開始してから、チームはもっとも力強い状態にあると思う」とコメントしている。 

「チーム全員が全力でラリーに臨む姿を見て、本当にうれしく思った。また、タナクのチームに溶け込む早さ、彼のプロフェッショナルな仕事ぶりと吸収スピードに、とても感動したよ」

「この調子を続けることができれば素晴らしいし、次のラリー・スウェーデンがとても楽しみだ」

 昨年のチームメイト、オジエに続く総合2位を手にしたタナクは「非常に強力なチームに加わることができたと実感した。マシンは驚くほど素晴らしく、ラリー開始直後からずっと気持ちよくドライブすることができたよ。とても難しいコンディションでタフなラリーだったが、とくに大きな問題を抱えることなく走り切ることができた」とコメント。

ヤリ-マティ・ラトバラ(左)とチーム代表のトミ・マキネン(右)
ヤリ-マティ・ラトバラ(左)とチーム代表のトミ・マキネン(右)

 ラトバラも「クルマの調子も非常によかったから、これからのシーズンが楽しみだ。冷静さを保ち、選手権とポイントのことを考えながら戦っていきたいと思う」と展望を明かした。

 最終SSでミスがあったものの、経験豊富なチームメイトに引けを取らない走りをみせたラッピは「今はとても落ち込んでいるけど、それでもすべてのステージを走りきり、経験をさらに積み重ね、多くの学びを得たことをポジティブに捉えたいと思う」と語っている。

■豊田章男社長「このメンバーたちと今年もヤリスを走らせていけることを頼もしく思う」


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