WRC世界ラリー選手権第3戦メキシコは3月8日、現地20時過ぎからセレモニアルスタートとともにSS1が行われ、第2戦スウェーデンで今季初優勝を挙げたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がトップタイムをマークした。トヨタ勢はオット・タナクが最上位となり総合2番手につけている。
現地8日夜のセレモニアルスタートならびにSS1の開催を前にサービスパークの置かれるレオン近郊のリノ・グランデで行われたシェイクダウンでは、各車が今シーズン初めてとなるグラベルラリーに向けたマシンチェックを実施。
5.31kmのコースを走るこのセッションでトップタイムをマークしたのは、2017年の同ラウンドでトップを走りながら最終SSでコースアウト喫し、優勝を取りこぼしかねない“ドラマチックな走り”を披露したミークだった。
そんなミークは1回目の走行から3分46秒7という2番手タイムを記録すると、3回目では3分41秒0まで縮め、同じく3回目にパーソナルベストをマークしたティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)を0.4秒リードしている。
「1週間前のテストで手応えを掴んでいたこともあり今回のシェイクダウンでもクルマのフィーリングは良い感じだ」とWRC.comに語ったミーク。
「開幕戦モンテカルロと第2戦スウェーデンがトリッキーなラリーが続いたが、ここメキシコでは君たちに笑顔を見せることができると思うよ」と大会2連覇への自身を覗かせた。
総合3番手は王者セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)とトヨタのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が3分42秒8の同タイムで並び、その後方、総合5番手にヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)が3分43秒1で続いている。
セッション最多6回の走行を行ったアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)は総合6番手。今戦を含む3戦にスポット参戦するセバスチャン・ローブ(シトロエンC3 WRC)は3分43秒6で総合9番手となった。
総合11番手に留まったトヨタのエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は右フロントサスペンションを損傷し、3回目の途中で走行を取りやめている。