2018年のWorldRX世界ラリークロス選手権は4月14~15日、スペインのカタロニア・サーキットで第1戦バルセロナRXが行われ、2016年チャンピオンのマティアス・エクストローム(アウディS1 EKS RXクアトロ)がトップチェッカーを受けたがレース後に失格処分を受ける波乱の幕開けとなった。
サーキットレースとラリーの要素を併せ持ち、オーバーテイクやクラッシュなどが頻繁する迫力あるレース展開からヨーロッパや北米で高い人気を誇るラリークロス。特にヨーロッパ中心のWorldRXにはフォルクスワーゲンやアウディ、プジョー、ヒュンダイなどがワークス参戦を行うなど力を入れている。
ドライバー陣も豪華な顔ぶれで、21018年はエクストロームのほか、ペター・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロR スーパーカー)やセバスチャン・ローブ(プジョー208WRX)、マーカス・グロンホルムの息子、ニクラス・グロンホルム(ヒュンダイi20 RXスーパーカー)といった面々が名を連ねている。
レースウイークのフォーマットはクオリファイ・ヒートを4回実施。このクオリファイで上位12番手までのタイムをマークしたドライバーによってセミファイナル1、セミファイナル2が争われる。
セミファイナルには各6名のドライバーが参加し、セミファイナル1、2でトップ3に入ったドライバー計6名によって、大会のウイナーを決める6周のファイナルが行われる。
またWorldRXでは各ヒートやセミファイナル、ファイナルのレース中、通常のコーナーより大回りするセクション、“ジョーカー・ラップ”を1度走行する義務が課されている点も特徴。どのタイミングでジョーカーを通過するかはドライバーとチームの判断に委ねられているため、戦略を大きく分ける要素だ。
第1戦バルセロナRXのファイナルではセミファイナル1を制したソルベルグがポールポジションを獲得し、フロントロウにエクストロームが並ぶ形に。
2列目には2017年チャンピオンのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロR スーパーカー)、ローブ、3列目にはエクストロームのチームメイトであるアンドレアス・バッケルド(アウディS1 EKS RXクアトロ)、グロンホルムがつけた。