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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2018.04.30 01:21
更新日: 2018.04.30 01:45

WRCアルゼンチン:トヨタが2018年初優勝。新加入のタナクが移籍後5戦目で栄冠もたらす

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ラリー/WRC | WRCアルゼンチン:トヨタが2018年初優勝。新加入のタナクが移籍後5戦目で栄冠もたらす

 WRC世界ラリー選手権第5戦アルゼンチンは4月29日、SS16〜18が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が優勝を飾り、トヨタに2018年シーズン初の栄冠をもたらした。トヨタが総合優勝を飾るのは2017年第9戦フィンランド以来のこと。

 エストニア出身で30歳のタナクは、昨年までMスポーツの一員としてシリーズを戦い、チームのタイトル獲得に貢献。今シーズンからトヨタへ加わると、移籍後初戦となった第1戦モンテカルロで総合2位、第4戦ツール・ド・コルスでも総合2位を獲得するなど、そのポテンシャルを発揮してきた。

 そんなタナクは26日に行われたラリー・アルゼンティーナのSS1で総合2番手につけると、一時は総合9番手までポジションを落としたものの、SS5でトップに浮上。その後は一度もトップの座を譲ることなく競技最終日を迎えた。

 46.5秒の大量リードを築いたタナクはリスクを避けた危なげない走りで最終日の3SSを走りきり37.7秒のマージンでフィニッシュ。トヨタに今シーズン初となる総合優勝をもたらした。また自身にとっては2017年第10戦ドイツ以来通算3度目の勝利となった。

 総合2位はティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)、総合3位はダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)とヒュンダイ勢が獲得している。ポイントリーダーのセバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)は総合4位、タナクのチームメイトであるエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)は総合8位だった。

 フィニッシュ後、タナクは「特別な勝利だよ。チームが変わったし、やるべきことの多いシーズンスタートだったからね」と喜びを語った。

「マシンは最初から僕好みに仕上がっていたけど、さらに改良することができた」

「楽しみながら走ることができたよ。チームは素晴らしい働きをしてくれた。今後もプッシュし続けるよ」

 チーム代表のトミ・マキネンも「彼は週末を通して速さを発揮してくれた」とタナクを賞賛するコメントを残した。

「彼がリスクを避けた走りで勝ちを掴んでくれてよかった。アップヒルステージも、ダウンヒルステージも入り混じっていて、我々にとってはタフなラリーになると思っていたけど、マシンがパフォーマンスを発揮したことをうれしく思う」

「この結果はチーム全体の努力の結果だ。チャンピオン争いに加わっていることをうれしく思うし、次のラリー・ポルトガルもこことキャラクターが似ているから好成績を期待したいね」

 ドライバーズランキングではオジエが100点でトップを維持。2番手にヌービル、3番手にタナクが続いた。マニュファクチャラーズランキングではMスポーツ・フォードが144点でトップにつけ、129点でヒュンダイ、その5点差でトヨタがつけた。

 WRC第6戦は5月17〜20日、ポルトガルを舞台に争われる。


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