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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2018.05.10 16:38
更新日: 2018.05.10 16:40

ERC第2戦:“ロシアン・ロケット”の異名持つルキヤナク、伝統のカナリアス戦を3連覇

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ラリー/WRC | ERC第2戦:“ロシアン・ロケット”の異名持つルキヤナク、伝統のカナリアス戦を3連覇

 WRC世界ラリー選手権への登竜門でありつつ、シリーズ自体が半世紀以上に及ぶ長き伝統を有するERCヨーロッパ・ラリー選手権。その2018年シーズン第2戦ラリー・イソラス・カナリアスが、スペイン領カナリア諸島のグランカナリア島で開催され、“ロシアン・ロケット”の異名を持つアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)が同イベント3連覇を飾った。

 今季開幕戦も制し、昨季の怪我からの完全復活をアピールしたロシアン・パフォーマンス・モータースポーツのエースは、この美しい島しょ部に設定されたターマック・ステージ群を大の得意としており、金曜デイ1の全8SS中5つのステージでトップタイムをマークするなど序盤から快走をみせる。

 午前早朝のステージでは雨が路面を濡らし、一部ステージでは霧が立ち込める難コンディションとなるなか、ルキヤナクは「冷静で静かな」アプローチで挑みながらも、後続に21.3秒の大量リードを構築。さらにデイ2に向けてペースアップが可能であることさえ匂わせた。

「難しいコンディションだったことは確かだけど、僕らにとってはとても良い1日だった。ペースも良く、何よりノーミスだったからね」と、初日を振り返ったルキヤナク。

「もちろん経験は多いに助けになるけれど、大事なのは良いセットアップと正しいメンタルの状態だ。さらにプッシュできる感触はあるけれど、明日はタイヤの状態に集中して物事をマネジメントし、コントロールできればと思っている」

 一方、濃霧によって有視界走行が制限されたことでペースが乱され、初日2番手となったのはルキヤナクの同郷の後輩であり、ERCジュニアU28登録のエントリーとなる20歳のロシア人、ニコライ・グリアシン(シュコダ・ファビアR5)だった。

「霧のなかで多くの時間を失ったと思う。いくつかの場所ではもっとペースを上げられたかもしれないけど……」と、SS6直後のミッドデイ・サービスで語ったグリアシン。

「このあとも、同じようにプッシュを続けたい。もちろん、あまり多くのミスを犯さないように細心の注意を払いながらね」

 デイ1の3番手にはヒュンダイ・モーター・エスパーニャが支援するERCジュニアU28登録のホセ・スアレス(ヒュンダイi20 R5)が続き、現場を訪れたヒュンダイモータースポーツ、カスタマーレーシングのテクニカルディレクター、アンドレア・アダモの期待に応える走りをみせた。

ポルトガル出身の実力者、ブルーノ・マガラエスは初日ポップオフバルブのトラブルなどで出遅れ総合7位
20歳の若手、ニコライ・グリアシンは常に先輩の背後2番手につける好ラリーを展開
レディス・トロフィーを争ったプジョー208R2のケイティー・ミュニングス(左)はギヤボックストラブルで惜しくも2位
熾烈な3位表彰台争いを展開したホセ・スアレスは初日までライバルに先行するスピードを披露


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