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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2018.06.25 11:43
更新日: 2018.06.25 11:46

フォルクスワーゲン、新型EVプロトでパイクスピーク新記録樹立。レコードタイムを16秒短縮

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ラリー/WRC | フォルクスワーゲン、新型EVプロトでパイクスピーク新記録樹立。レコードタイムを16秒短縮

 6月24日にアメリカ・コロラド州で行われた第96回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(PPIHC)に新型の電動マシン『I.D.R パイクスピーク』を投入したフォルクスワーゲンが、2013年にセバスチャン・ローブが打ち立てたレコードタイムを16秒短縮する新記録を樹立した。

 PPIHCは海抜2862メートルのスタート地点から19.9kmの道のり、156のコーナーを経て4302メートルの山頂を目指すヒルクライム競技。山のふもとから山頂まで一気に駆け上がることから“雲へ向かうレース(レース・トゥ・ザ・クラウド)”の愛称で親しまれている。

 今年で96回目の開催となった伝統的イベントに向けてフォルクスワーゲンが開発したI.D.R パイクスピークは、2基のエレクトリックモーターを搭載し、最高出力680馬力、0-60マイル(0-96/h)加速ではF1を凌ぐ2.25秒をマークするというモンスターマシンだ。

 フォルクスワーゲンがパイクスピーク参戦をアナウンスし、プロジェクトをスタートさせたのは2017年10月18日。フォルクスワーゲンは、それからわずか250日で新型EVプロトタイプを作り上げて本戦に臨んだ。

アタックに臨むI.D.R パイクスピーク
アタックに臨むI.D.R パイクスピーク
パイクスピークは“雲へ向かうレース(レース・トゥ・ザ・クラウド)”の愛称でも親しまれている
パイクスピークは“雲へ向かうレース(レース・トゥ・ザ・クラウド)”の愛称でも親しまれている

 当初は2016年に『eO PP100』が記録したEV部門のレコードタイム、8分57秒118を破ることを目標に掲げていたI.D.R パイクスピークは、ロマン・デュマのドライブで7分57秒148という驚異的なタイムでフィニッシュ。

 これによりデュマとフォルクスワーゲンはEV部門のレコードを1分近く縮めただけでなく、2013年にローブが『プジョー208 T16 パイクスピーク』で記録した大会レコードである8分13秒878を16.73秒も上回ってみせた。

■デュマ「I.D.R パイクスピークはもっとも驚きを与えられた1台」


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