2018年のWRC世界ラリー選手権に3台のトヨタ・ヤリスWRCを投じているTOYOTA GAZOO Racing WRT。チームが挑む次なる戦いは7月26~29日に開催される第8戦フィンランド。フィンランドにはチームのファクトリーがありホームイベントとも呼べる1戦で、2017年には総合1位と総合3位のベストリザルトを達成した大会だ。
ラリー・フィンランドはグラベル(未舗装路)を舞台に争われる1戦で、今年もフィンランドのユヴァスキュラを中心に争われる。
グラベル戦ながら路面はスムーズでスピードが出やすく、その平均速度はWRCのなかでもっとも高い。ハイスピードバトルが繰り広げられることから“フィンランドグランプリ”とも呼ばれている。
各ステージは路面はフラットなものの、大小さまざまなジャンピングスポット、うねりのあるクレスト(丘)越えが連続するため、事前に作成するペースノートに高い精度が求められる。
また例年、上位陣のタイム差はわずかで小さなタイムロスひとつで大きくポジションを落としかねず、ドライバーには高い精度のドライビングが求められる。
2018年大会は全23SSが設定されているが、このうち40%は近年の大会では使用されていなかったルートで構成。また2017年大会からは約65%のコースが変更されている。
これまで67回行われてきた大会のうち55回はフィンランド人ドライバーが優勝。2017年を制したのはエサペッカ・ラッピ、2015年はヤリ-マティ・ラトバラがウイナーだ。
ラリーは現地26日(木)の8時ごろにシェイクダウンが行われ、19時にスタートするSS1で開幕する。
翌27日(金)はSS2~11までの10SSが、28日(土)はSS12~19までの8SSが、最終日の29日(日)はSS20~23までの4SSが行われる。
全23SSの走行距離は317.26km、リエゾン(移動区間)を含む総走行距離は1426.84kmだ。