2018年シーズン、3台のトヨタ・ヤリスWRCでWRC世界ラリー選手権に挑んでいるTOYOTA GAZOO Racing WRT。目下3連勝中と流れに乗るチームが挑む次なる戦いは10月4~7日にイギリス・ウェールズで行われる第11戦ラリーGBだ。
2017年にWRCへ復帰を果たしたトヨタは復帰2年目となる2018年シーズン、第5戦アルゼンチン、第8戦フィンランド、第9戦ドイツ、第10戦トルコと4勝を上げてマニュファクチャラーズランキングトップに浮上。ドライバーズランキングでもオット・タナクがトップと13点差のランキング2位につけている。
全13戦で構成される2018年のWRCは残り3戦。復帰2年目でのマニュファクチャラーズタイトル獲得、そして逆転のドライバーズチャンピオン獲得に向けて重要な戦いとなるのが第11戦ラリーGBだ。
ラリーGBは1932年にRACラリーとして初開催されたイベント。近年はイギリス南西部のウェールズを中心に開催されており、拠点となるサービスパークはウェールズ北東部のディーサイドに置かれる。
イベントは大部分がグラベル(未舗装路)で争われ、森林地帯や丘陵地帯のステージはドライコンディションであれば、ハイスピードなバトルが展開する。
ただし、この時期のウェールズは雨が降ることが多く、ウエットコンディションとなると一転、路面が泥状になり滑りやすくなる。また、ドライとウエットが入り交じるダンプコンディションとなれば、路面状況が大きく変化し、さらに難易度が上がることになる。
2018年のラリーGBは去年よりも開催時期が3週間ほど早まっているが、チームがウェールズで行った事前テストでは激しい降雨に見舞われたとのこと。
ラリーは4日(木)夜に海に近いティル・プリンス競馬場で行われるSS1で開幕。競技2日目の5日(金)はSS2~9の8SSが、競技3日目の6日(土)はSS10~18の9SSが、最終日の7日(日)はSS19~23の5SSが行われる。
全4日間で合計23SSが行われ、走行距離は318.34km。リエゾン(移動区間)も含む総走行距離は1401.35kmとなっている。