10月5日に行われたWRC世界ラリー選手権第11戦ラリーGBで、TOYOTA GAZOO Racing WRTはオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位を確保。総合3番手にヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、総合4番手にエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が続き、3台が揃ってトップ4入りを果たした。
ラリーGBの競技2日目となる5日(金)は、SS2〜9までの8SSで争われた。ステージはサービスパークが設けられたディーサイドの西側に広がる森林地帯が主な舞台だ。
この日のディーサイド近郊は雨の影響でウエットコンディションに。その影響で路面がぬかるみ滑りやすいコンディションとなったほか、途中には霧が広がる箇所もあるなど、難度の高い1日となった。
前日に行われたSS1で総合4番手につけていたタナクは、難易度の高い状況にもかかわらずSS2〜4で連続ステージ優勝を飾るなど序盤から強さを発揮。午後の走行ではパンクした影響でSS9こそペースを抑えたものの、SS7〜8で優勝を飾り、この日行われた8SS中5SSを制してライバルを圧倒した。
この結果、タナクは総合2番手につけたドライバーズランキング首位のティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)に対し、28.8秒の大量リードを構築して、競技2日目を終えている。
チームメイトのラトバラは29.13kmのロングステージだったSS8でリズムに乗れずペースを落としたものの、首位タナクと32.8秒差、前を走るヌービルとは1.6秒差の総合3番手を確保。ラッピは2日目序盤にスピンする場面があったが、ラトバラと3.4秒差の総合4番手につけた。