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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2018.10.28 09:42
更新日: 2018.10.28 09:50

WRCスペイン:トヨタのラトバラが今季初優勝へ邁進。マキネン代表も「リードを守ってくれると信じている」と期待

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ラリー/WRC | WRCスペイン:トヨタのラトバラが今季初優勝へ邁進。マキネン代表も「リードを守ってくれると信じている」と期待

 10月27日に行われたWRC世界ラリー選手権第12戦ラリー・スペイン。3台のトヨタ・ヤリスWRCを投入しているTOYOTA GAZOO Racing WRT勢は、トップのオット・タナクがアクシデントに見舞われ後退。前日総合5番手のヤリ-マティ・ラトバラが総合トップに立って競技3日目を終えた。

 デイ3となる競技3日目は、サロウの北東部を中心にターマックステージのSS8~SS14まで7SS、計121.80kmのSSが行われた。前日から降り続いた強い雨により路面は全体的にウエットコンディションとなり、最初のSS8はキャンセルとなる。

 TOYOTA GAZOO Racing WRT勢は午前中のステージで路面にマッチしたフルウエットタイヤを選択。SS9ではそれが奏功し、総合トップのタナクは2番手との差を32.9秒に広げ、ラトバラもステージ2番手で総合4番手に浮上した。

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)

 しかし、続くSS10でタナクはパンクを喫し、左フロントタイヤ交換により総合9番手に後退。その後、滑りやすい路面に苦労しながらも攻めの走りで総合8番手にポジションをアップ。しかし、優勝はかなり厳しい状況となってしまった。

 ラトバラはSS10でステージトップを獲得。続くSS11では総合トップに浮上する。午後のステージでもラトバラは首位の座を堅持。今シーズン初優勝に向けて好位置で競技3日目を終えた。若手のエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)はSS10でステージ2位を、SS11と12ではステージ3位となるタイムを記録し、前日よりも3つポジションをアップ。46.5秒差の7番手につけている。

ヤリ-マティ・ラトバラ

 チーム代表を務めるトミ・マキネンは、「今日はいろいろなことが起こり、とても複雑な気分だった」と振り返る。

「オット(・タナク)は今日も非常に速く万事順調だったが、午前中にパンクをしてしまい本当に残念だ。彼のドライバーズタイトル争いにとって、大きなマイナスとなってしまったのは明らかだよ」

「一方、昨日のパンクによる遅れを挽回してトップに立った、ヤリ-マティ(・ラトバラ)にとっては素晴らしい1日となった。すぐ後ろには非常に強力なライバル達が迫っているが、ヤリ-マティはクルマに大きな自信を持っているし、いかなる気象条件でも素晴らしい走りをしているので、最後までリードを守ってくれると信じている」とラトバラの今季初優勝を期待する。

■ラトバラ「決して諦めるべきではない」


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