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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2018.12.04 17:28
更新日: 2019.05.25 23:10

ERC:元WRCドライバー率いるBRR、2019年は『VWポロR5』2台体制で参戦へ

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ラリー/WRC | ERC:元WRCドライバー率いるBRR、2019年は『VWポロR5』2台体制で参戦へ

 ERCヨーロッパ・ラリー選手権の2019年シーズンに向け、フォルクスワーゲン・モータースポーツは新型R5規定ラリーカー、『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』の最初のカスタマーへの納車式を完了。オーストリアに拠点を置くバウムシュラッガー・ラリー&レーシング(BRR)が、2台体制でのERCシリーズ参戦を表明した。

 WRC世界ラリー選手権への登竜門として、ヤングドライバーや腕に覚えのあるアマチュア・ラリーストが多数集うERCは、ここ数シーズン増殖を続けるR5規定ラリーカーをトップカテゴリーに据えている。

 一方、元WRCドライバーとしてシュコダのWRカーなどもドライブしたBRR代表のライムンド・バウムシュラッガーは、そのキャリア前半ではドイツの国内選手権やスパ・フランコルシャン、ニュルブルクリンク等の24時間耐久やワンメイクなどサーキットカテゴリーを中心に、長年にわたりフォルクスワーゲンとの信頼関係を築いてきた。

 近年は『シュコダ・ファビアR5』で母国選手権などを中心に活動を続けてきたBRRは、フォルクスワーゲンの新型R5カーのデリバリーに際し、その関係性を軸に最初のカスタマーチームに選出されることとなった。

「この2台のポロGTI R5は、すでに2019年のERCシリーズへの投入を決めているんだ」と語るのは、14度のオーストリア国内ラリー選手権チャンピオンであり、この新型R5カーのテスト部隊の一員として開発ドライバーも務めたバウムシュラッガー代表。

「そして現時点ですでに何組かの潜在的なカスタマーとなるクルーからの問い合わせも受けており、ERCではサードカーを走らせる可能性が非常に高い、と付け加えておこう」

「顧客たちは、我々がフォルクスワーゲンと築いている密接な距離感での関係に信頼を寄せており、BRRとしてもフォルクスワーゲンがこうしてR5規定のマシンを供給してくれることにとても満足している」

 ERCの2019年カレンダーも、引き続き4戦のターマックイベント、4戦のグラベルサーフェスでの勝負が予定されており、BRRはサスペンションやアンダーガード類など、すでに双方の仕様に対応するパーツ類を発注済みだという。

「我々にとっては、こうした細かなサプライチェーンがすでに完璧に機能している点も非常に心強い。スペアパーツの供給などはモータースポーツ活動の生命線とも言えるからね。その点、フォルクスワーゲン・モータースポーツに対しては全面的な信頼を寄せているよ」と、バウムシュラッガー代表。

WRC2への参戦など、すでに1万km以上に及ぶテストマイレージをこなしてきた『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』

WRCチャンピオンカーの技術ノウハウが詰め込まれたこの新型モデルは、2019年に向け30台以上のオーダーを抱えている


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