MotoGPの伝説でもある“ドクター”ことバレンティーノ・ロッシが、オフシーズン恒例となった第84回モンツァ・ラリーショー2018に参戦し、最新のWRカーであるフォード・フィエスタWRCをドライブして自身7度目の勝利をマーク。年々向上するラリードライビングのスキルを見せつけ、同イベント4連覇の偉業を達成してみせた。
12月7~9日にイタリアの超高速F1サーキット、モンツァを中心に争われたこのラリーイベントで、ドクターはカルロ・カッシーナとペアを組み、設定された全9ステージを席巻するスピードを披露。
この勝利によって、ロッシはモンツァ・ラリーショーの最多勝記録をさらに更新し、勝利数2位につけるル・マン24時間ウイナーのリナルド・カペッロに2勝差をつけることに成功。単独1位の座を揺るぎないものとし、歴代勝者に名を連ねるセバスチャン・ローブやロバート・クビカらを寄せ付けない成功を収めることとなった。
この3日間を通じてドクターと競合したのは、WRC世界ラリー選手権でMスポーツ・フォードWRTに所属する24歳のティーム・スニネンで、ロッシと同じくWRCプラス・クラスにエントリーした4台のフィエスタWRCのうちの1台をドライブ。ステージ8ではこのふたりが同率でトップタイムを分け合うなど見せ場を作った。
今回スニネンはイベント参戦に向けたコドライバーに、2018年のWRC2で勝利も挙げた勝田貴元とレギュラーペアを組む同郷フィンランド人のマルコ・サルミネンを起用。
しかし急造ペアが裏目に出たか、名物シケインでコースオフを喫するなどドライビグエラーも響き、最終的にロッシから1分7秒遅れの2位となった。