1月6~17日に行われた第41回大会のダカールラリーで、TOYOTA GAZOO Racing South Africa(TGRSA)のナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)が総合優勝を飾り、トヨタにダカール初制覇をもたらした。
史上初のペルー単独開催となった2019年のダカールラリー。総走行距離が5600kmと昨年大会よりも短縮されたものの、ステージのうち約70%が砂漠や砂丘という過酷な構成で争われた。
そんな2019年のダカールラリーでは、総合優勝を果たしたアル-アティアのほかに、トヨタ車体のチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデーが市販車部門6連覇、トラック部門の日野チーム・スガワラは10リットル未満クラス10連覇を果たすなど、トヨタ車が目覚ましい活躍をみせている。
豊田章男社長はまず、市販車部門6連覇を果たしたチーム・ランドクルーザー・トヨタオートボデーと、トラック部門10リットル未満クラス10連覇を果たした日野チーム・スガワラに「おめでとうございます」と祝福の言葉を贈った。
そして総合優勝を果たしたアル-アティヤ/マシュー・バウメルについては「ドライバーのナッサー・アル-アティヤ選手とナビゲーターのマシュー・バウメル選手がトヨタにとって初めてとなる4輪部門総合優勝をもたらしてくれました。おめでとうございます。そして、ありがとうございます」とコメントしている。
「TGRSAチームとナッサー選手とは2017年末にスペインでハイラックスを一緒に運転させていただきました」
「その時、彼らは私に過去に獲得した総合2位のトロフィーをプレゼントしてくれるとともに、『次は総合優勝のトロフィーをお届けします』と宣言してくれていました。その約束を彼らが果たしてくれたこと、大変うれしく思います」
また、2018年にはトヨタ車体の事前テストに参加したという豊田社長。「砂丘の運転ははじめての経験でした」と語る。
「砂漠にはここを通ればいいという道などありません。それでも走って行けなければ、クルマは道具として意味を持てません。改めて『道がクルマをつくる』という意味を実感します。走れないクルマでは意味がないのです」