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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.01.23 17:22
更新日: 2019.03.07 18:31

WRC:タイトル獲得に挑むトヨタのタナク「昨年得た知識と経験が強くしてくれた」/WRC第1戦モンテカルロ事前コメント

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ラリー/WRC | WRC:タイトル獲得に挑むトヨタのタナク「昨年得た知識と経験が強くしてくれた」/WRC第1戦モンテカルロ事前コメント

 1月24~27日に行われる第1戦モンテカルロで開幕する2019年のWRC世界ラリー選手権。シーズン開幕戦に向けて、ドライバーたちが意気込みを語った。

 2019年シーズンは全14戦で争われるWRC。その開幕戦となるのは、1911年初開催のイベントに端を発する伝統の1戦、ラリー・モンテカルロだ。

 このイベント最大の特徴は路面コンディションの変化。スペシャルステージ(SS)の大部分はターマック(舗装路)だが、この時期のモナコと近郊のフランス・ギャップは、日中でも気温が10度前後、日が落ちると厳しい寒さに襲われる。

ラリー・モンテカルロのステージには雪が積もる箇所も
ラリー・モンテカルロのステージには雪が積もる箇所も

 競技の大部分は天候が変わりやすい山中で行われることもあり、路面も1SSのなかでドライからウエット、スノー、アイスバーンなど、さまざまな表情をみせる。そのため、ドライバーには速さだけでなく、状況を的確に判断する能力が求められる。

 また事前にコースをチェックするセーフティクルーの役割も重要となるため、ドライバー、マシン、チームの総合力が試される。

 2019年大会は昨年からステージ全体の40%が見直されたほか、全ステージがフランス国内で行われる形に。競技初日となる24日(木)のセレモニアルスタートもモナコではなく、フランス・ギャップの中心街で行われる。

 セレモニアルスタート終了後は、ギャップ近郊でSS1~2が行われ競技がスタート。25日(金)から走行が本格化し、この日はSS3~8の6SSが、翌26日(土)はSS9~12までの計4SSが行われる。なお、この競技3日目まではすべてギャップの街が起点となる。

 SS12終了後、一行は240km以上のリエゾン(移動区間)を走行してモナコへ移動して最終日の27日(日)に備える。この日はSS13~16の4SSが実施予定だ。

 計4日間で16SSが行われ、その合計距離は323.83km。リエゾンを含めた総走行距離は1366.43kmとなる。

 この2019年シーズン、最上位クラスにはトヨタ、ヒュンダイ、シトロエン、Mスポーツ・フォードの4チームがエントリー。このうちシトロエンのみ2台体制での参戦だ。

 マニュファクチャラーズタイトル防衛とドライバーズタイトル、コドライバーズタイトル獲得に挑むトヨタはオット・タナクとヤリ-マティ・ラトバラを継続起用。若手エサペッカ・ラッピに代わり、ベテランのクリス・ミークを加えた布陣で挑む。

 2018年シーズン中盤までチャンピオン争いをリードしたヒュンダイはアンドレアス・ミケルセンとエースのティエリー・ヌービルを軸に、ダニ・ソルド、セバスチャン・ローブを入れ替えてシーズンを戦う。開幕戦はWRC9連覇を遂げた“絶対王者”ローブが姿を見せる。

 オジエが抜けたMスポーツ・フォードは若手のエルフィン・エバンスとテーム・スニネンの2台体制が軸となるが、この開幕戦には3台目のフィエスタWRCを投入し、2018年のWRC2でランキング2位につけたポンタス・ティデマンドを起用する。

 2017年から2年連続でランキング最下位と苦戦を強いられてきたシトロエンには王者セバスチャン・オジエが加入。さらにトヨタで頭角を現したエサペッカ・ラッピも起用した2台体制でシーズンを戦う。

 そのほか、トヨタの若手ラリードライバー育成プログラムに所属する勝田貴元もトミ・マキネン・レーシングのフォード・フィエスタR5で参戦。2019年の活動を本格化させる。
■トヨタ/ヒュンダイ陣営のコメントはこちら
■Mスポーツ/シトロエン陣営のコメントはこちら



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