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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.02.17 10:20
更新日: 2019.03.07 18:20

WRCスウェーデン:競技3日目、トヨタのタナクが54.5秒リードでトップに浮上

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ラリー/WRC | WRCスウェーデン:競技3日目、トヨタのタナクが54.5秒リードでトップに浮上

 2019年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンは2月16日、SS9〜16が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位に浮上した。54.5秒差の総合2番手にはアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)、同タイムの総合3番手にエサペッカ・ラッピ(シトロエンC3 WRC)が続いている。

 シリーズ唯一のフルスノーイベントであるラリー・スウェーデン。前日、トップと2秒差につけていたタナクは競技3日目最初のステージであるSS9で1.8秒リードでトップに浮上する。

 続くSS10では、総合2番手だったテーム・スニネン(フォード・フィエスタWRC)がスタートから1km付近でコースオフして雪だまりに捕まりタイムロスし、総合8番手まで後退した。

 このSS10でステージ2位を獲得したタナクは、スニネンのアクシデントもあり、34.2秒までリードを拡大。総合2番手にはミケルセン、総合3番手にはエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)が続く形となる。

 その後、タナクはSS12〜13、SS15の3SSでステージ優勝して、リードを54.5秒まで広げ、2019年シーズン初優勝へ近づいた。

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)

「競技2日目は出走順の関係で厳しい戦いを強いられたけど、今日は一切問題なく戦うことができた」とタナク。

「午後の走行ではコーナーごとにグリップレベルが違い、なにが起きるか予想がつかない状況だった。幸運なことに明日に向けて少し状況をコントロールできているけど、それでも簡単な戦いにはならないだろうね」

 タナクがリードを広げた一方、表彰台争いは4名による接近戦となっている。総合2番手はSS10でポジションを上げたミケルセンと、総合5番手から着実にポジションを上げてきたラッピが同タイムでつける。

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

 そのふたりから2.3秒離れた総合4番手には、シリーズチャンピオンを狙うティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がつけている。ヌービルはこの日行われた8SSで大きなミスは一度のスピンだけという安定した走りを見せた。

エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)
エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)

 以下、総合5番手はエバンス、総合6番手はクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)、総合7番手はセバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)が続いている。

 SS10で大きくタイムロスがあったスニネンはSS15にある緩やかな右コーナーを走行中、反時計回りにスピン。右リヤからコース脇の立ち木にヒットしてしまう。このクラッシュはロールケージにダメージを与えるほどの衝撃で、スニネンはリタイアを余儀なくされた。

セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)
セバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)

 前日、雪だまりに捕まりデイリタイアを余儀なくされたヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)とセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)は、ラトバラがSS9、オジエがSS10〜11、SS14でトップタイムを記録。ラトバラが総合25番手、オジエが総合33番手となった。

マーカス・グロンホルムが走らせる4台目のトヨタ・ヤリスWRC
マーカス・グロンホルムが走らせる4台目のトヨタ・ヤリスWRC
WRC2を戦う勝田貴元(フォード・フィエスタR5)
WRC2を戦う勝田貴元(フォード・フィエスタR5)

 そのほかWRC2を戦う勝田貴元(フォード・フィエスタR5)は総合20番手、プライベーターとして4台目のヤリスWRCを走らせるマーカス・グロンホルムは総合43番手となっている。

 競技最終日となる16日はSS17〜19の3SSで争われる。最終ステージのSS19はステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージとして現地12時18分、日本時間20時18分にスタートする。


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