2009年のF1ワールドチャンピオンであり、現スーパーGT王者でもあるジェンソン・バトンが伝統のオフロードイベント『バハ1000』への参戦を表明。亡き父ジョンが創設し、幼少期から慣れ親しんだレーシングカート・チーム名に由来する新チーム“ロケット・モータースポーツ”のエントリー名で2019年11月19~24日に開催されるイベントに挑む。
F1引退後のバトンはGT500参戦を筆頭に、ロシアのSMPレーシングからWEC世界耐久選手権のLMP1クラスにチャレンジし、北米ではGRXグローバル・ラリークロス向けのワークス車両、ホンダ・レッドブル・オルスバーグMSEのシビック・クーペ・タイプR RXスーパーカーのテストドライブを経験するなど、その活動の幅を大きく広げてきた。
現在39歳のバトンは今月に入って自らの新プロジェクトとして立ち上げたチームの活動計画第2弾として、伝統のデザートレースをセレクト。メキシコのバハ・カリフォルニア半島を縦断する過酷なオフロードで改造無制限クラスのトロフィートラック・クラスにエントリーし、この分野で豊富な経験を有するブレンテル・インダストリー製の6100/TT車両をドライブする。
このマシンをシェアするチームメイトには、バトンの古くからの友人でありロケット・モータースポーツのコマーシャル・ディレクターも務めるクリス・バンコムと、同じく旧友のメイザン・ファワズのトリオを予定し、LMP2優勝経験を持つバンコムもブランパンGTシリーズでのGT3に続き初のデザートレース挑戦になる。