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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.05.27 18:27
更新日: 2019.05.27 18:32

WRC:トヨタ、南欧グラベル連戦へ準備万端。マキネン「荒れた路面での性能改善に取り組んできた」

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ラリー/WRC | WRC:トヨタ、南欧グラベル連戦へ準備万端。マキネン「荒れた路面での性能改善に取り組んできた」

 2019年のWRC世界ラリー選手権に3台のトヨタ・ヤリスWRCを投じているTOYOTA GAZOO Racing WRT。チームが挑む次なる戦いは、5月30~6月2日に行われる第7戦ポルトガル、6月13~16日に行われる第8戦イタリアの南欧連戦だ。

 5月には第5戦アルゼンチン、第6戦チリの南米大陸連戦が行われた2019年のWRC。続く2戦も1週間のインターバルを挟んだ連戦となる。

 連戦初戦となるラリー・ポルトガルは同国北部のマトジニョスを中心に行われるグラベル(未舗装路)イベント。

ラリー・ポルトガルは目の細やかな砂が路面を覆うルーズグラベルイベントだ
ラリー・ポルトガルは目の細やかな砂が路面を覆うルーズグラベルイベントだ

 テクニカルな中高速ステージが多く、路面は目の細やかな砂利や砂で表面が覆われていることおり、とくに出走順の早いドライバーは滑りやすい路面と格闘することになる。

 ラリー・ポルトガルは30日(木)にシェイクダウンが行われて走行がスタート。競技幕開けとなるSS1は31日(金)に行われる。

 競技初日はSS1~7までの7SS、2日目の6月1日はSS8~13の6SS、最終日の2日はSS16~20の5SSが行われる。最終日の現地12時18分(日本時間20時18分)にスタートする最終SS“ファフェ2”はステージ上位5名にボーナスポイントが与えられるパワーステージ。このファフェはジャンプスポットで知られるラリー・ポルトガル名物ステージだ。

 全20SSの合計距離は306.97km、リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1433.15kmとなる。

 このラリー・ポルトガルから1週間のインターバルを挟んで行われる第8戦、ラリー・イタリア・サルディニアは、地中海に浮かぶイタリア・サルディニア島が舞台となるグラベルイベントだ。

 こちらも目の細かい砂に覆われていて滑りやすい路面コンディションだが、その下には硬質な地面や石が隠れており、マシンが走行するにつれ、これらがむき出しになりコンディションが変化する。コースサイドには木々や岩などが迫る箇所も多く、ドライバーにはミスのない高い精度のドライビングスキルも求められる。

2018年に行われたラリー・イタリア・サルディニアの様子
2018年に行われたラリー・イタリア・サルディニアの様子

 また、この時期のサルディニア島は気温が高いことも多く、好天に恵まれた場合、暑さもドライバーやマシンを苦しめる要素だ。

 ラリー・イタリア・サルディニアは6月13日(木)に走行がスタート。早朝にシェイクダウンが行われた後、現地17時(日本時間14日0時)ごろ、サービスパークが置かれるアルゲーロ近郊のモトクロスサーキットを舞台としたSS1で開幕する。

 14日の競技2日目はSS2~9までの8SS、15日の競技3日目はSS10~15までの6SSが行われる。このうち3日目に行われるSS11/12の“モンテ・レルノ”は“ミッキージャンプ”の愛称で親しまれるジャンプスポットが有名な人気ステージだ。

 競技最終日の16日はSS16~19の4SSで争われる1日。パワーステージは最終SS19に設定された。

 全19SSの合計距離は310.52km、リエゾンも含めた総走行距離は1383.64kmとなっている。

 前回の南米大陸連戦と同様に、この南欧連戦も“リンクドラリー”に定義されており、ワークスチームはラリー・ポルトガルで使用したシャシーやエンジン、トランスミッションなどでラリー・イタリア・サルディニアに挑まなければならない。

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