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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.05.29 12:11
更新日: 2019.05.29 12:12

ERC第3戦:17歳のオリバー・ソルベルグが史上最年少優勝を達成。新井大輝は8位

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ラリー/WRC | ERC第3戦:17歳のオリバー・ソルベルグが史上最年少優勝を達成。新井大輝は8位

 ラリー界の明日を担うヤングスターたちが覇を競うERCヨーロッパ・ラリー選手権の2019年シーズン第3戦ラリー・リエパヤが5月25~26日に開催され、今回のイベントがERCデビュー戦となった元WRC世界ラリー選手権王者ペター・ソルベルグの息子、オリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が、2018年王者のアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3 R5)を抑えてFIAトップカテゴリー選手権初優勝を飾った。

 ラトビアの伝統的高速グラベルステージを舞台に、これが初のポロR5での実戦参加となったオリバーは、レグ1オープニングの14.72km、SS1からいきなりトップタイムを叩き出し、サービスパークに衝撃を与えるパフォーマンスでERCデビューを飾った。

 すると、続くSS2でも連続ベストをマーク。初日最初のループ最終ステージとなるSS3ではハーフスピンして2番手に迫られはしたものの、午後のセカンドループでは圧巻の連続ベストで帰還し、一度も首位を譲ることなくデビュー初日を終えることとなった。

 一方、開幕2戦連続で優勝を争いながら大クラッシュで自滅していた王者ルキヤナクは、初日午前を慎重な走りで乗り切ると、オリバーがハーフスピンしたSS3でトップタイムを刻み、3.7秒差の2番手にまで浮上。しかし午後のステージでこの新鋭に対抗するスピードを見せることはできず、最終的にふたりのギャップは9秒7まで広がった。

 その背後3番手につけたのは、こちらもERC1ジュニア登録(旧・ERCジュニアU28)のデビュー戦で印象的な走りを見せた地元リエパヤ在住のマルティン・セスク(シュコダ・ファビアR5)で、19歳の若手ラリーストは2018年ERC3タイトル獲得プライズとしてこれが初のR5カーながら、同じファビアR5に乗る4番手クリス・イングラムに対し11.6秒のマージンを築き、SS5以外は全ステージで先輩を上回り、表彰台圏内をキープすることに成功した。

 その4台に続き総合5位で初日を走破したのは、TeamSTARDからシトロエンC3 R5でERC初参戦を果たした新井大輝で、自身初のマシンながら上々のマッチングを披露。しかし午後のリモートサービスで電装系のトラブルからか、C3 R5のエンジンが目覚めず7分遅れの出発でタイムペナルティを受け、8番手にまでドロップする不運に見舞われた。

オリバー・ソルベルグは、その年齢ゆえにライセンス取得の許されるラトビア国内の選手権に参戦していた
移籍後2戦はシトロエンC3 R5とフィニッシュランプに登ることのなかった王者アレクセイ・ルキヤナクは慎重なラリーを展開
今季からERC参戦プログラムを開始した新井大輝だったが、STARDのマシンにトラブルが発生し、5位がフイに


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