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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2019.06.01 10:54
更新日: 2019.06.01 14:51

WRCポルトガル:トヨタ、競技初日にトップ3独占。タナクが17.3秒リード築く

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ラリー/WRC | WRCポルトガル:トヨタ、競技初日にトップ3独占。タナクが17.3秒リード築く

 2019年のWRC世界ラリー選手権第7戦ポルトガルは5月31日、SS1〜7が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位、総合2番手にヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)、総合3番手にクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)と、トヨタ陣営がトップ3を独占した。

 ヨーロッパ圏で行われる2019年シーズン初のグラベル(未舗装路)イベントであるラリー・ポルトガル。競技初日の31日は朝から青空が広がるドライコンディションのなか行われた。

 通常グラベルイベントでは、コースへの出走順が早いほど路面コンディションが安定しておらず、コースの“清掃役”を強いられるためタイムが伸ばしづらい。

 しかし、2番手走者だったタナクはSS1で4.2秒差の総合2番手につけると、SS2〜3と連続でステージトップタイムを記録。SS3で総合首位だったダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)がマシントラブルでタイムロスしたこともあり、逆転でトップに浮上した。

 ランチブレイクを挟んで行われた午後の走行でも、タナクのペースは落ちることなくリードを拡大。最終的に17.3秒のギャップを稼ぎ出し、競技初日を終えている。

「大会が始まる前、競技2日目に有利な出走順を手にするために、初日を上位で終えることが重要だと言ってきた」とタナク。

「その目標は達成することができた。残りの走行でも、この流れを維持していく」

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)
ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)

 タナクに続く総合2番手につけたラトバラは終始安定したペースで走行。SS6ではヘアピンでエンジンストールするアクシデントがあったものの、総合2番手の座を守っている。

クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)
クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)

 トヨタ陣営残る1台であるミークは、午前の走行でインターコムにトラブルがあり、コドライバーのセブ・マーシャルとハンドシグナルでやり取りせざるを得なかったものの、首位と22.8秒差、ラトバラと5.5秒差の総合3番手につけた。

ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)
ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)

 トヨタ陣営の後方、4番手はティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)でミークとは1.4秒差。そのヌービルと1.6秒差の総合5番手はセバスチャン・オジエ(シトロエンC3 WRC)とチャンピオン争いを繰り広げるドライバーが続いている。

 この競技初日はマシントラブルに見舞われるドライバーも多い1日となり、エルフィン・エバンス(フォード・フィエスタWRC)は電気系トラブルからスロットルに不具合が出てしまい総合16番手でフィニッシュ。

 SS2まで総合首位につけていたソルド、そのチームメイトのセバスチャン・ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)は燃料系トラブルに見舞われてパフォーマンスを発揮できず、ローブが総合45番手、ソルドが総合49番手まで後退している。

勝田貴元(フォード・フィエスタR5)
勝田貴元(フォード・フィエスタR5)

 WRC2を戦う勝田貴元(フォード・フィエスタR5)はSS5を終えた時点でクラス2番手につけていたものの、SS6でパンクがありクラス首位と41.3秒差のクラス5番手/総合15番手だった。

 競技2日目となる1日はSS8〜13までが行われる。


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