2019年のWRC世界ラリー選手権第7戦ポルトガルは6月1日、SS8〜13が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位をキープ。しかし、10秒以内の僅差にクリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)、ティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)が迫り、優勝争いは三つどもえの様相を呈している。
■トヨタ
●オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合1番手
「本当に大変な1日だった。最初のステージでブレーキに問題が起きたから、リエゾンで一生懸命修理に取り組み、ロングステージでは何とか普通に走れるようになった。そして、日中のサービスではチームが完璧な状態に直してくれたよ」
「午後のステージは今回のラリーでもっとも難易度が高く、多くの石がそこら中に転がる、非常に荒れた路面コンディションだったから、クルマに大きな負担がかかった」
「残念ながら最後のステージで問題を抱えてしまったけど、最後まで走り切れたのは不幸中の幸いだ。我々は依然ラリーをリードしているが、油断はできない」
「日曜日は勝負がほぼ決まり退屈に感じることもあるけど、今回に関しては最後まで攻め続けなければならないし、そのようなバトルをするのが楽しみだ。我々のクルマには速さと、勝つ力が備わっていると思う」
●ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合11番手
「午前中のステージはハードタイヤを2本使ったが、その効果は非常に大きく、思い切り攻めることができた。自分の速さに満足でき、クルマのフィーリングが良かったので、リズムを感じながら楽しく走れたよ」
「しかし、午後の1本目のステージでクルマのフロントに違和感を覚え、何か問題が起きたと理解した。自力で応急処置を試み走り続けたけど、道がとても荒れていたから、最終的には壊れてしまった」
「ポディウムを狙える位置につけていたから、とてもフラストレーションを感じる。ただし、少なくとも速さはあったから、それはモチベーションの原動力になるし、これからも戦い続ける」
「明日は、少しでもポイントを得られるように、全力を尽くして走る」
●クリス・ミーク(トヨタ・ヤリスWRC)/デイ2総合2番手
「今日は自分にとって本当に良い日だった。おそらく、このクルマで走ったなかでは最良の日だったと思う。今朝は運転がとても楽しく、昨日よりもはるかにいいリズムで走れたよ」
「これまで、同じステージを2回目に走る際は苦戦したが、今日の午後はとてもいいペースで走れることができたから、それについても満足している。順位を守るため思い切り攻めなくてはならない状況だったから、全力で走った」
「ヤリ-マティ(ラトバラ)はとても好調だったから、あのようなことになってしまったのは本当に残念だ。今回は、特にクルマにとって非常に過酷なラリーだと思う。気温は高く、路面は乾き、2回目の走行時はこれまで見たことがないくらい酷く荒れ、最悪ともいえるコンディションだった」
「オット(タナク)と私が、このままワン・ツー・フィニッシュすることがチームにとって重要だから、明日も全力で戦うよ」